くらし情報『プロ野球の試合中にグラウンドに乱入…どんな罪になる?』

プロ野球の試合中にグラウンドに乱入…どんな罪になる?

1990年、スパイダーマンのような格好をした男が広島市民球場のバックネットに登り、「巨人軍ハ永久ニ不潔デス」などと書かれた垂れ幕を掲示する事件がありましたが、この男は威力業務妨害罪で現行犯逮捕されたうえ略式起訴され、罰金20万円の刑事処分を受けています。

かつては誤審に憤った観客がグランドに降りて抗議するなどの行為もありましたが、現在はそのような光景を見ることもは少なくなりました。

このような行為は一般的に、抗議の仕方によっては、威力業務妨害罪が成立する可能性がありました。乱闘騒ぎになれば、暴行罪が成立する可能性もあったといえます。

最近は、ネットで写真が拡散される危険性が高い影響からか、このようなシーンは見ることが少なくなりました。

ただし、今回のケースについて威力業務妨害罪が成立することはないでしょう。野球のゲームの進行そのものを妨害したわけではないですし、なにより、この子どもには、ゲームの進行を妨害する意思(故意)がないからです。また、余談になりますが、14歳未満の子は「刑事未成年者」に該当し、仮に犯罪行為を行った場合でも処罰されません。


とはいえ、先ほどのスパイダーマンのケースのように、興行の進行を妨げる行為を行えば、場合によっては、威力業務妨害罪に問われる可能性があるということを忘れないようにしてもらいたいと思います。

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