高校野球の坊主頭強制…長髪にして退部させられたら訴えられる?
19日から春の選抜高校野球が開幕。WBCが盛り上がっていただけに若干陰の薄い今大会ですが、清宮幸太郎選手など能力の高い選手が目白押しということもあり、多くの人が観戦しているようです。
試合を見ていると目に入ってくるのが、坊主頭の選手たち。一部の高校を除くと、ほぼすべての高校が坊主または“スポーツ刈り”です。
これは髪を短くすることが入部条件となっていることが多いためで、大抵の場合、納得いかなくとも野球を続けたいのなら、同意するしかないようです。
しかし、本来ならば野球に髪型は関係ないわけですから、長髪でもかまわないはず。仮に「坊主頭に同意したけどやっぱりやめた」と髪を伸ばした場合、強制的に退部させられるもの思われます。
このようなことが起こった場合、提訴することはできるのでしょうか?
水田法律事務所の河野晃弁護士に見解を伺いました。
Q.野球部の指導者から丸刈りを強制され、拒否して退部させられた場合、提訴することは可能?
*画像はイメージです:https://pixta.jp/
A.できると思われます。
「権利、利益が対立する場合、裁判所が考慮するのは、“目的と制度の間に合理的な関連性があるかどうか”というところだと思います。