野球観戦中にボールが当たってケガ…責任を取るのは誰?
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野球はプロ・アマ問わず根強い人気がありますが、プレー中だけではなく、観戦中にもファウルボールが当たるなど、怪我のリスクは潜んでいます。
硬式ボールは非常に硬く、失明といった重大な事故になっているケースもあるようです。
このような野球場での硬式ボール衝突による事故は、プロ野球などで年に数件発生しているようですが、責任は誰に発生するのでしょうか?打った選手なのか、球団なのか、球場なのか。法律事務所あすかの冨本和男弁護士にお伺いしました。
■打者の責任は?
まず、打った張本人である打者に責任は発生するのでしょうか?
「安全設備が整っていると考えられる球場で普通にプレーした結果ということであれば原則として責任は負わないと考えます。
ただし、観客がグラウンドに立ち入っていたような場合、打球がその観客に当たって怪我をさせる危険性があるわけですから、そのことに気付いた打者としてはプレーをストップする義務があります。
それにもかかわらず、打者がその義務に違反してプレーを継続し打球がその観客に当たった怪我をさせたような場合、生じた損害について責任(不法行為責任)