遺言書トラブルで家族分裂!? 正しい遺言書の書き方とは
*画像はイメージです:https://pixta.jp/
近年は「終活」がテーマの番組もあり、この言葉を見聞きしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
終活と聞くとネガティブなイメージを持つかもしれませんが、前向きな気持ちで自分の人生の最期を決めたいという意志を持っていたり、家族の負担を減らすために行ったりとポジティブな側面も多くあります。
終活にあたり、遺言書の作成や葬儀の方法、墓の形式などいくつか考えるポイントがありますが、今回は遺言書の作成について解説してみたいと思います。
■遺言書とは
遺言書とは、人が生前に死後の自分の財産の行方や身上の事項の処理などについて行う「言い遺し」あるいは「書き遺し」のことを言います(床谷文雄・犬伏由子編『現代相続法』186頁)。
遺言がなければ、亡くなった人の法定相続人が法定相続分どおりに財産を相続することになりますが、遺言があれば、特定の相続人や相続人以外の第三者にのみ財産を相続させたり、遺贈することが出来ます。
■遺言書の作成方法
遺言の一般的な形式としては、遺言書の内容の全てを自署する「自筆証書遺言」