個人携帯を業務用途で使用しているのに電話代は自腹!料金を会社に請求できないの?
会社員の場合、休みの日でも携帯に電話が掛かってくることがあります。このようなことを見越して法人契約した「会社用携帯電話」を支給されているという人も多いことでしょう。
業務に使うのなら、料金を自分で支払う個人用携帯は使いたくないものですが、中小企業などでは個人の携帯に連絡し、場合によっては客先に電話するよう促されることもあると聞きます。
このような場合、当然電話代を会社に請求したいもの。しかし、なかには支払いを拒否するケースもあるようです。
個人携帯を業務でも使っている場合、会社に電話代を請求することはできないのでしょうか?ピープルズ法律事務所の森川文人弁護士にお伺いしました。
Q.個人携帯で業務電話…料金を会社に請求することはできる?
A.業務用途であることが明確であれば可能です
森川弁護士:「論理的には請求可能ですよ。ただ、立証が困難ではあると思います。まず、業務内容の電話を使用したということ、そしてその通話時間、その場合の電話料金。これが明確にすることができれば、料金の請求は可能になると思われます。
現実的に見ると、『業務用に使った』ということが立証できるか否かがポイントとなると思われます」