不倫夫への復讐で腐ったイカを食べさせる妻…「夫が悪い」で許される?
その意味で、日記をつけたり、けんかなどに至った場合には会話内容を録音したり、LINEのやり取りを残したり、日々の痕跡が重要になってきます。
ただ、これらは軽微なものだと思って、捨ててしまう人が多いです。
Q4:妻のこのような行為を理由に、不倫した夫は離婚を切り出せますか?
齋藤弁護士
ありえるでしょうね。夫婦関係は破綻していると認識できます。もちろん、夫の歯ブラシでの排水溝掃除や賞味期限のイカだけが決定的な理由になることは難しいでしょう。
そうではなくて、イカの例が象徴するように、そのほかにも夫婦の破綻に関するエピソードなど一つひとつの積み重ねが、離婚理由になると考えられます。
弁護士は、それを一つひとつ丹念にヒアリングしています。
まとめ
根本的な原因が夫の不倫であっても、感情に任せて復讐をしてしまうと、夫婦関係の修復が不可能になるだけではなく、離婚を決意した場合、妻が損をすることになります。
そもそも、民法の概念として『自力救済の禁止』というものがあります。これは、権利侵害の被害に遭った人が、司法手続きを取らずに自己の力(物理に限らない)