くらし情報『【法的に問題は?】事件や事故の被害者を写真入りで実名報道…弁護士が解説!』

【法的に問題は?】事件や事故の被害者を写真入りで実名報道…弁護士が解説!

目次

・写真・実名報道に問題はないのか?
・死者のプライバシーは保護対象にならない?
・遺族が損害賠償請求した事例も
・認められたケースも
・日本新聞協会が留意事項を発表
・考え直す時期に来ている?
【法的に問題は?】事件や事故の被害者を写真入りで実名報道…弁護士が解説!

TV Broadcast news studio with many computer screens and control panels for live air broadcast.

昨今凶悪事件や重大な交通事故で死亡した被害者をメディアが実名で放送することに批判が集まっています。

真相は不明ですが、ある有名人が、「メディア関係者が卒業アルバムなどを提供する人間を探している。軽蔑する」と苦言を呈し、賛同者が殺到したこともありました。

被害に遭った遺族としては、自分の同意なしに顔写真や実名を世間に流されることについて、否定的になるのは当然のことでしょう。

メディアの実名報道は法的に許されているのでしょうか?パロス法律事務所の櫻町直樹弁護士に見解をお伺いしました。

写真・実名報道に問題はないのか?

櫻町弁護士:「事件や事故が発生した場合、新聞やテレビなどのメディアで被害者の氏名や容貌(顔写真)が報道されることが一般的ですが、従来に比べて、そうした「被害者に関する報道」への批判も多くなっているように思います。

もっとも、「死者」に関する法的な権利保護は限定的であり、生存している個人と同様に保護される訳ではありません。

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