天日干しだけじゃダメ!? 知っておきたいダニ退治の方法とは
実は効果がないダニ対策とは
ダニの多く発生する場所を把握したところで、次に押さえておきたいのが実際のダニ対策について。真っ先に思い浮かべるのは、天日干し。天気のいい日に陽の光をたっぷり当てるだけでダニが退治できているように感じてしまう。
「温度が50度を超えるとダニは弱ってくるので、熱を加えること自体は間違いではありません。しかし、天日干しだけではダニ退治としては不十分です」
渡辺さんいわく、布団を干すと表面の温度は非常に高くなるものの、布団の裏側やベランダの内側にかかっている半分は日が当たらず、あまり温度が上がっていない。天日干しで布団の表面の温度を上げても、ダニは居心地のいい裏側などに移動するだけなので、ダニの数は劇的には減らないとのこと。ただ、干すことで布団にこもった湿気を取ることはできるので、全く意味がないわけではないという。
同様に熱を加えるという意味では、布団乾燥機やドライヤーも使えそうだが…。
「布団乾燥機はいいと思います。機種にもよりますが、1~2週間に1度くらいの頻度でおこなうといいでしょう。ドライヤーも熱を加えるという意味では悪くありませんが、面積の広い布団やカーペットなどに使用すると考えると、効率はあまりよくないですね」