扇風機の吸気面となる背面に、アイス購入時などにもらえる保冷剤を張り付けるだけで、部屋が涼しくなる。この簡易冷房装置の評判を聞きつけ、実際に試している人も多いようです。
保冷剤を扇風機の後ろに貼り付ける。シンプルではあるけれど、確かにスーパーなどで冷凍食品売り場や生鮮食品売り場の近くにいくと、空気がひんやりしているし、一定の効果はあるのかもしれない。
いったいどのくらいの効果があらわれるものなのでしょうか? 実際に試して、調べてみることにしました。
扇風機に保冷剤をつけることで確かに温度が下がる
とくにマニュアルがあるわけでもないので、一般的な方法として、扇風機の後ろ側に保冷剤を取り付けます。
取り付ける前と取り付けた後、それぞれ扇風機から送られてくる風の温度は、どのくらいの気温か。温度ロガーを使って調べてみることに。
それぞれ、扇風機の真正面3mの位置で計測します。
ちなみに、計測前の室温は25.3度。この日、外気温は27度なので、むしばむ暑さを感じる日でした。
まず、保冷剤を取り付ける前の風ですが、当然ですが室内の気温とさほど変わらず25.3度。
保冷剤を貼ってみた後に計測してみると、なんと24.8度! 確かにわずかばかり涼しくなっていました。