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愚痴を言って夫が動けば私は満足するの? ほんとうにママが伝えるべき言葉とは

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ほんとうはもっと言いたいことがあるのに、口から出てくる言葉はいつも同じ。「パパはいいよね」「疲れた」「もうしんどい」「自分の時間が欲しい」…

こんなこと言ってて、楽しいわけじゃない。こんな言葉しか出ない自分が嫌になるし、それを聞いて何も答えないパパが、嫌な気持ちになっているのもわかってる。でも愚痴でも言わないと、とてもじゃないけれどやっていけない。

5歳と1歳の兄弟を持つ筆者の、以前の心境です。愚痴を言い続けて気付いたのが、もっと他に言うべき言葉があるということでした。

愚痴を言って夫が動けば私は満足するの? ほんとうにママが伝えるべき言葉とは


愚痴を言って夫が動いたら嬉しい?


いつも同じ愚痴を口にし、夫は無言のまま、家庭内の空気はどんより。それを繰り返しながら、あるときふと気付いたのです。
「こう言い続けることで、具体的に何がどう変わるの?」と。

こんなことでも言わなきゃやってられないぐらい、毎日疲れ切っているのです。愚痴は言っても結局はママが動かなければ、家庭内はまわりませんから。でも愚痴を言ったところで、何も変わらないのも事実。せいぜい愚痴を聞く子どもやパパに、嫌な思いをさせるくらいでしょう。

正直言えば、「他の言葉を思いつくヒマもないくらい疲れてる」のです。もっとうまい言い回しで、夫に協力を求められる人もいるでしょう。でもそんな心の余裕はないし、親として同じ立場なのに家事や育児に非協力な夫に、苛立ちばかりを感じる。
「せめて愚痴や嫌味でも聞かせてやりたい」なんて嫌なことを考えちゃうほど、疲れているときもあります。

それでも愚痴を言われても、人は動きません。愚痴を言って夫が動くとしても、それは気持ちの良いものではありませんよね。「私は愚痴を聞かせて他人を動かせたいの?そんな嫌な人間だったの?」そう真剣に考えるようになりました。

恥ずかしがらずに第1次感情を伝える


そこで意識したのが、「第1次感情」(参考:怒りは二次感情だから。「子どもに怒る本当の理由」を探ってみた)を伝えることです。私たちは普段、第1次感情を伝えるのが得意ではありません。たとえば以下のような、複雑な心理を抱えるのが大人というものです。


例)帰宅した夫が子どもの面倒も見ずスマホでゲームしているのを見た場合
【第1次感情】「いいな。私なんかスマホを見るヒマもないし、子どもに悪いと思うから子どもの前では長い時間見れないわ。それどころかゆっくりご飯を食べたり、お茶を飲んだり、お風呂にだって入れないのに。ちょっとは休んだり、自分の時間がほしいよ。スマホでゲームするヒマがあったら、もっと協力してほしい」

【第2次感情】「何でパパは帰ったら休めるのよ。育児も家事も私に押し付けて、ママは24時間365日休み無しなのよ。おかしいじゃない」(怒り)

【第3次感情】「もう疲れた!パパはいいよね〜自分のことだけやってればよくて!」(愚痴や嫌味)

上記の場合、口から出てくるのは第2か第3次感情です。素直に第1次感情を話し合えることが、大人の場合難しいのです。
それは恥ずかしさや恐れがあったり、怒りが強過ぎるからでしょう。でもこのままでは、何も変わりません。

夫の立場に立ってみよう


逆に夫の立場に立ってみましょう。たとえ夫が悪いとしても、「怒り、愚痴、嫌味」でぶつかってこられると、心を閉ざして聞く耳を持ちません。いきなり怒られれば、怒られる原因よりも「その言いかたは何なの?」というほうに意識が向くものです。

そう気付いてから、第1次感情を伝えるようにしました。そうするとそれまでは同じことを言っても変わらなかった夫が、少しずつ協力してくれるようになってきました。

今思うのは、私は何て言葉のボキャブラリーが少なかったんだろう。
何で怒りをぶつけるだけで満足して、現状を変える努力をしなかったのだろう、ということです。スムーズに協力を得られる、というわけでもありませんが、今を変えたいなら第1次感情を話し合うことをお勧めします。

ライター:宮野 茉莉子

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