前回に続き、今回も料理を美味しく撮影する方法を紹介します。前回(前編)は写真に大切な“光”、強さや向きなどについてお話ししました。今回は、写真のアングルとスタイリングについて考えていきましょう。
カメラを覗くアングルによって写真の見え方が変わる
つい美味しそうな被写体を撮ることに夢中になり、写真に余計なものまで写りこんでいることがあります。料理以外の関係ないものは入れこまないように気をつけましょう。
自宅の場合ですとティッシュケースやリモコンなど、食と関係ないものが入ると美味しさも半減してしまいます。少し離れてズームをして背景もぼかします。その準備ができたら“アングル”を考えてみましょう!
スタンダードな撮りかたで失敗がないのは「斜め上」からのアングルです。
後ろに写るものがボケ、奥行きも適度に出ます。まず覚えておきたい安心のアングルです。奥行きを活かしてモチーフの配置も考えましょう。
料理やお菓子の写真は「真上」から撮るアングルも面白いです。モチーフの色や形、背景の模様などを活かすと、オシャレな感じに。
また、「真横」からのアングルはダイナミックな絵になります。モチーフにボリュームが出て素材感や食感を感じさせる効果があります。