やめる勇気も時には必要。「苦手の克服」よりも「自分の得意なこと」を伸ばそう
自分の苦手なこと、できないこと、嫌いなものほど目につきがち。「頑張って克服しよう」と努力する人も多いでしょう。でもその努力を「努力を止める勇気」に変えてみることで、楽になるかもしれません。
苦手分野はあなたの役割ではない
苦手なことを克服しようとすると、どうなるか。良い例として、筆者の入社時の話をします。
新卒で金融の営業職に就職。しかし「人見知り、会話下手、本音と建前の区別がつかない、お世辞が言えない、ポーカーフェイスができない」という性格。それでも毎日電話外交をしましたが、まずほとんど話さえできません。
話せても良いと思えないものを勧めることができず、誰が聞いても棒読み状態。
「棒読み」がスタートで、そこから「普通に読む→説明する→勧める→自然と勧める」までの道のりは長いもの。それぞれにも段階があり、勧めるにしても「わざとらしさを抜く→断られても再アプローチする→心から良いと思って勧める」と上達していかねばならないのです。
慣れるまでにかなりの月日がかかりましたし、結局自分で良いと思えないものは「説明レベル止まり」。どうしても思ってもないことはうまく言えず、苦しい日々が続きました。