女の私に足りていなかった「妊娠、出産、育児」への想像力
「知事が、妊婦に。」というキャッチコピーで話題になったのが、「九州・山口 ワーク・ライフ・バランス推進キャンペーン」。これは山口県、宮崎県、佐賀県の知事の3人がマタニティジャケットを着用し、実際の7か月の妊婦の生活を体験するというものです。
階段をおそるおそる降りる知事、車を乗るのに「よっこいしょ」とつぶやく知事、靴下を履けなくて苦労する知事……。
妊娠するとどうなるか、まさに体当たりのキャンペーン。しかし妊娠中の大変さを知らないのは男性だけではありません。女性である私ですら、最近まで知らなかったのです。
「妊婦さん」「赤ちゃん」がまわりに全くいなかった
既婚、子どもなし。三人兄妹末子長女の私は、20代後半になるまで家族や親族、友人に「妊婦さん」、そして「赤ちゃん」が身近にいませんでした。
アラサー前に義姉に子どもが生まれ、転職した会社にマタニティスタッフが2人いたことで、やっと「妊娠・出産・育児」が身近になったのです。
とはいっても、私の仕事しているオフィスとマタニティスタッフのかたが働いている店舗は別の場所。そして週に1回、顔を合わす程度。
たまにしか会わないので、そのたびに体の変化に驚きました。