世帯分離で親の介護費用を抑えるために知っておきたい5つのこと
介護には、メンタル面や体力面をはじめ様々な悩みが付きものです。両親や義両親の介護であれば費用の面でも悩みをもっている場合も多いのではないでしょうか。
もし同居の両親を介護している場合は、世帯分離をするだけで介護費用を抑えられる可能性があります。もちろん世帯分離したからといって親子の縁を切るわけではありませんし、世帯分離した後でも同じ家に住み続けることは可能です。
介護される本人の収入・所得が同じでも、世帯分離している人としていない人で介護費用が大きく変わるケースも珍しくありません。
世帯分離とはどんな制度?
住民票に登録されている1つの世帯を2つ以上の世帯に分けることを、世帯分離と呼びます。世帯分離をすると、同じ住所(家)に世帯主が2人いることになります。今回は、高齢の両親と同居している子育て世代を例に挙げてみましょう。
〈世帯分離前〉
世帯主…父(年金収入のみ)
世帯員…母(年金収入のみ)、長男(サラリーマン)、長男の妻(パート)、長男の子ども
〈世帯分離後〉
親世帯(世帯主…父、世帯員…母)
子世帯(世帯主…長男、世帯員…長男の妻、長男の子ども)
世帯分離をしても同じ家に住み続けることができますが、世帯分離後は各世帯主がそれぞれ独立した家計を営んでいる必要があります。