里帰り出産での出生届の提出方法とその後の手続きの流れと注意事項
里帰り出産をする場合、気になるのは出産後の各種手続きのこと。どこですればいいの?いつまでに?だれがするの?と心配になってしまいますね。
そこでここでは、里帰り出産をする場合の出生届の提出先や用意するものを紹介。里帰り先に出生届を提出した際に後日必要となる手続きについても案内します。
里帰り出産の場合の出生届の提出先は?
出生届の提出先は、
- 赤ちゃんの出生地
- 本籍地
- 届出人の所在地
のいずれかの、市役所、区役所、市町村役場や支所、出張所などです。
「届出人の所在地」には一時的な滞在地も含むため、里帰り出産の場合には、里帰り先の実家などがある自治体の役所に、出生届の提出ができます。
もちろん、自宅に旦那さんが残っている場合には、旦那さんに住所地の役所で手続きしてもらうことも可能。また、出生届の提出は代理人でもできるため、旦那さん以外の家族や知人に頼んで、居住地で提出してもらっても問題ありません。
どこに出生届を出す場合にも、●●長殿欄には届出先(提出地)の市町村名を書いて提出しましょう。
里帰り先で提出することのデメリットはある?
里帰り先で出生届を出した場合、後日改めて、住所地の役所で出生にまつわる各種手続きをする必要があります。
主な手続きは、
- 乳幼児医療費助成制度
- 児童手当
- 健康保険
などです。
また、
- 出生届書を住所地に郵送しなければならず、住民票やマイナンバーが即時に発行されない
- 予防接種などの書類がその場で受け取れない
- 自治体の広報紙などへの出生の掲載ができない
といったデメリットもあります。
居住地など代理で提出する場合の手続き
出生届は、赤ちゃんの両親や親族に限らず、誰が窓口に持っていっても受理してもらえます。委任状などはとくに必要ありません。
ただし、必ず赤ちゃんの父または母(届出人)が届出書に署名、押印する必要があります。また、書類に不備があった場合は、届出人本人が窓口に行かなければならないこともあります。
そのほか、同一世帯以外の代理人が児童手当やこども医療費助成といった各種手続きをする場合には、委任状や本人確認書類などが必要となるため、その点にも注意しましょう。
里帰り出産で出生届を提出する際の持ち物
里帰り先で出生届を出す場合、次のような書類や持ち物が必要です。
- 出生届書(原則2通)
- 出生証明書(2通、うち1通は写し可)
- 母子健康手帳
- 印鑑(認印可、スタンプ印不可)
出生届書は、各役所でもらえるほか、出産先の産院などに用意されている場合もあります。提出は1通でよい場合もあるので、提出先の窓口に確認しておきましょう。
里帰り出産をした場合の出生届の提出期限は?
里帰り出産をした場合も、里帰りをしない場合と変わらず、出生届の提出期限は生まれた日を含めて14日間です。
里帰り先が海外の場合は、提出期限は3ヶ月となります。
期限内に提出をしなければ罰金が課せられる場合もあるため、速やかに手続きしなければいけません。里帰り先と居住地のどちらで届出するのか、誰が提出するのかを事前に決めて、必要なものを揃えておくとよいでしょう。
母子手帳がなくても提出できる?
もしも手元に母子手帳がなくても、出生届を提出することはできます。
母子手帳は産後の通院などにも必要なものです。住所地で旦那さんが出生届を出す場合にも、ママの手元に置いておいて問題ありません。
出生の届出の際になぜ母子手帳が必要かというと、出生届出済証明書を記入してもらうためです。
里帰りを終えたタイミングなどで住所地の窓口に行き、証明の手続きをしましょう。
出生届出済証明の申請に期限は設けられていません。また、証明がないからといって、赤ちゃんの検診が受けられないといったことはないため、心配は不要です。
里帰り先に出生届を出した場合の後日必要な手続きは?
里帰り出産先で出生届を出した場合、後日、住所地の窓口でさまざまな手続きや、予防接種や定期検診などの書類の受取りなどを行う必要があります。
必要となる主な手続きは、
- 児童手当の手続き
- 乳幼児医療費助成の手続き
- 国民健康保険の手続き
です。
児童手当の手続き
児童手当は、出生日の翌日から15日以内に手続きする必要があります。手続きが遅れた場合、さかのぼって支給を受けることはできないので、里帰りする際はとくに注意しましょう。
子どもが1人目か2人目以降かで児童手当の手続きは異なります。
子どもが1人目の場合には「認定請求」の手続きが必要です。
手続きに必要なものは、
- 児童手当・特例給付認定請求書
- 請求者本人の健康保険証の写し
- 請求者および配偶者のマイナンバーカードまたは通知カード
- 請求者の写真付きの身分証明書
- 印鑑(認印可)
- 振込先の預金通帳(請求者本人名義)
など
所得証明書や住民票などが必要な場合もあります。
子どもが2人目以降ですでに児童手当を受けている場合は、「児童手当・特例給付額改定認定請求」の手続きをします。
手続きに必要なものは、
- 児童手当・特例給付額改定認定請求書
- 印鑑(認印可)
など
子どもと別世帯の人が代理で手続きする場合には、委任状、本人確認書類などを忘れずに用意しましょう。
乳幼児医療費助成の手続き
乳幼児医療費助成は、乳幼児の医療費の自己負担分を一部助成する制度です。
助成が受けられる期間や自己負担額は、自治体によって異なります。
申請期限についても自治体によってさまざま。「生後14日以内」としている市もあれば、「出生から3ヶ月以内に申請すればさかのぼって助成が受けられる」としている市もあります。お住まいの自治体ではどのような運用になっているのか確認し、期限内に手続きしましょう。
申請に必要なものは、
- 対象となる子の健康保険証
- 印鑑
- 申請者のマイナンバーカードまたは通知カード
など
自治体によって必要な書類などは異なるので、必ず事前に確認してください。
代理人が申請する場合には、委任状や本人確認書類を用意しましょう。
健康保険の手続き
国民健康保険に加入する場合には、役所での手続きが必要です。
必要なものを揃えて、窓口で加入の手続きをしましょう。必要なものは、
- 家族の国民健康保険証
- 申請者の本人確認書類
など
こちらも、自治体によって必要なものが異なります。事前に問い合わせておくと安心です。
里帰り時の出生届は“誰が”“どこに”を決めよう
里帰り出産時には、出生届を里帰り先と住所地のどちらでも出すことができます。ただし、住所地以外で出生届を出した場合には、住所地の役所でそのほかの手続きをする必要があることを覚えておいてください。
手続きをスムーズに進めたいなら、住所地に残る旦那さんなどに手続きをおまかせするのもおすすめ。必要なものの用意や、必要な手続きの整理など、事前に段取りを打ち合わせておくとよいでしょう。
参考:
法務省:出生届
よくある質問 – 大野城市
新しく生まれた子のマイナンバー通知カードについて | 厚木市
赤ちゃんが生まれたら
出生 | 岩手県雫石町役場
ライフイベント / 合志市ホームページ
手続き説明画面
赤ちゃんが生まれたとき(出生届)|茅ヶ崎市
よくある質問出生届の手続方法について知りたい。
|相模原市
委任状について(子どもの手当・医療費助成)|豊島区公式ホームページ
児童手当について|三島市
児童手当 | 魚沼市
法務省・出生届の書き方
戸籍・国籍関係届の届出について | 外務省
千葉市:よくあるご質問(FAQ):出生の届け出には何が必要ですか。
母子手帳への出生届出済証明の記載について|船橋市公式ホームページ
児童手当制度の概要|厚生労働省
新潟市役所コールセンター
児童手当
子どもの医療費助成
乳幼児医療費助成/あきる野市子育て応援サイト「るのキッズ」
子ども医療費助成(申請手続)|東京都北区
乳幼児医療費助成制度 | 調布市
子どもの医療費助成|柏崎市
出生に関するお手続き/佐世保市役所
吹田市|こんなときには届出を
手続き・届出 | 渋谷区公式サイト
国民健康保険の届出(加入・喪失等)中央区ホームページ