【布団の種類別】布団を正しく洗濯する方法! 洗濯機かコインランドリーか
丸洗いしたい布団。洗濯機で洗えたら楽ですよね。でも、布団はかさばるもの。洗濯機で洗えるのか、気になるところです。
この記事では、洗濯機を含め、自宅でできる布団の洗濯方法についてご紹介します。お手入れ方法を把握して、布団を清潔に保ちましょう。
布団の洗濯頻度・時期とは?
そもそも、布団はどの程度の頻度で洗うものなのでしょうか。まずは頻度についてチェックしておきましょう。
布団カバーの洗濯頻度
布団を清潔に使うために、布団カバーは必須アイテムです。カバーはできるだけこまめに洗濯しましょう。洗い替え用でもう1枚用意しておくと、頻繁に洗濯しやすいですね。
布団の中身の洗濯頻度
カバーをこまめに洗濯する一方で、布団自体の洗濯頻度は少ないもの。使用方法・汚れ具合、日頃のケアの具合によって洗濯頻度は異なりますが、掛け布団は1年に1回程度、敷き布団は6ヶ月~1年に1回程度が目安です。洗うことによる洗濯ダメージが気になる高級布団などは、洗濯頻度を減らすためにも、特に日頃のケアを入念に行いましょう。
ただし、汚れがひどい場合はこれに限りません。
日々のお手入れは天日干しで乾燥させること
日々のお手入れは、空気が乾燥した晴れた日の天日干しです。
ただし、羽毛布団の場合、直射日光に長時間当てると布団が傷む原因になります。10~15時までの時間帯に片面30分程度干しましょう。
布団の除湿が目的であれば、日陰干しで十分です。また、布団カバーをつけたまま干しましょう。
【種類別】洗える布団・洗えない布団
布団が洗えるかどうかは、素材によって異なります。個別についている洗濯表示の確認と合わせて、種類も把握しておきましょう。
洗える布団の種類
洗える布団は、主に以下の種類です。ただし、カバーが破れるなどして中身がはみ出してしまっている場合は洗えないため、注意が必要です。
- ポリエステル
- 羽毛
ポリエステルはもっとも家庭での洗濯がしやすい素材です。羽毛布団は洗濯表示でNGとなっていることがあるため、必ず自宅の布団が洗濯可能かどうかを確認しましょう。なお、キルティング加工がされていない羽毛布団はクリーニングに出します。洗えない布団の種類
洗えない布団は以下の種類です。これらの素材を使った布団を自宅で洗うと、中身が固まったり偏ったりしてしまいます。
- 綿
- 羊毛
- シルク
- ノンキルト加工の羽毛
- 低反発ウレタン
- ポリエチレン
ノンキルト加工の羽毛布団は、中で羽毛が偏ってしまうため、自宅での洗濯は不向きです。羊毛を使った布団は、ものによっては洗濯表示でOKとされていることがあります。ただし、自宅洗濯で羊毛の風合いを残すのは困難なため、クリーニング向きだといえるでしょう。
布団は自宅で洗濯できるもの? まずは洗濯表示をチェック
洗濯表示には、洗う際の水の温度や洗濯機の使用の可否などが書かれています。基本的に「洗濯不可」のマークがついていなければ家庭での洗濯が可能です。洗濯不可の表示がなされているものに関しては、クリーニング屋に相談しましょう。
<現在の表記>
左から
- 洗濯不可
- 手洗いのみ可能
- 40度程度のぬるま湯で弱弱設定
- 40度程度のぬるま湯で弱設定
<以前までの表記(2016年11月まで)>
左から
- 洗濯不可
- 手洗いのみ可能(30度程度のぬるま湯)
- 30度程度のぬるま湯で弱設定
- 40度程度のぬるま湯で弱設定
より詳しい洗濯表示については、こちらの消費者庁のサイトからも確認できます。
>新しい洗濯表示 | 消費者庁
>平成28年11月まで表示する記号 | 消費者庁
洗濯機を使って布団を洗濯する方法
洗濯機を使っての洗濯が可能な場合の方法についてチェックしていきましょう。
洗濯ネットに入れて洗う
まず大切なポイントは、洗濯ネットに入れて洗うこと。布団サイズに合った大きめのネットを用意しましょう。布団自体を小さく折りたたむようにすれば入れやすいですよ。
液体洗剤を溶かした水・ぬるま湯に浸す
洗濯表示に記載されている温度のぬるま湯に液体洗剤を溶かし、布団に染み込ませます。洗濯液を染み込ませたあと、洗濯機の「弱」や「ソフト」で洗いましょう。
すすぎはしっかりと
布団の中に洗剤が残らないよう、すすぎは3~4回しっかりと行います。
脱水は5分が目安
脱水は5分間が目安です。その後はしっかり乾かします。
部分的であれば手洗いがおすすめ
部分的な汚れであれば、手洗いで部分的に洗うことをおすすめします。布団を傷ませることなく、乾燥もさせやすいですよ。
乾かし方・干し方は要注意
中身が偏らないようにしたあと、天日干しを行います。
1~2時間ごとに上下をひっくり返しましょう。
きちんと乾かさなければ、ダニやカビの原因となります。乾き具合によっては、コインランドリーの乾燥機も利用しましょう。
浴槽での踏み洗いで布団を洗濯する方法
布団が大きすぎる場合や、洗濯表示が「手洗い」の場合は、浴槽を利用して洗濯しましょう。
浴槽にお湯をためる
浴槽にぬるま湯をため、洗剤を溶かしておきましょう。
踏み洗いをする
シャワーであらかじめ表面の汚れを流した布団を浴槽に入れ、上から足でまんべんなく踏んで洗っていきます。
すすぎも踏み洗いで
しっかり洗えたら、洗いに使ったお湯を流します。その後、新たに真水を入れながら踏み洗いですすいでいきます。
水を替えながら2~3回程度すすぎましょう。
浴槽の縁にかける
水をたっぷり含んだ布団は重いため、1時間程度浴槽の縁にかけて余分な水を除きましょう。
干す
しっかりと乾くまで干します。乾くまでに時間がかかるため、踏み洗いをする際は数日間の天気を確認しておきましょう。乾燥機を用いるのもひとつの方法です。
布団はコインランドリーで洗濯するという方法も
コインランドリーでは、自宅の洗濯機に入らない大物が洗濯できるほか、しっかり乾かせる乾燥機も利用できます。
布団が洗えるコインランドリーの見分け方
「布団専用」「大物洗い」といった記載があるコインランドリーを選びましょう。布団が入るサイズの洗濯機であることが大前提です。
コインランドリーで布団を洗濯する方法
敷き布団、掛け布団ともに洗濯槽の9割程度が布団で占められる洗濯機を選びます。大きすぎると布団が中で暴れてしまい、エラーになってしまうことがあるためです。
- 敷き布団
敷布団を洗濯する際は、ロール状にしてヒモで事前に留めておきましょう。洗濯時間は敷き布団1枚で30~40分が目安。乾燥時間は機械にもよりますが、こちらも敷布団1枚で30~40分程度が目安です。ただし、乾燥具合によっては1時間程度、それ以上延長する必要があることもあります。布団を入れたときに洗濯槽の3割程度に収まる乾燥機を選びましょう。 - 掛け布団
掛け布団もロール状に丸めてしばっておきます。掛け布団の洗濯時間は羽毛布団1枚程度のもので約30~40分。乾燥は最低30~40分、できれば1時間程度かけておくと完全に中まで乾燥できます。大きい洗濯機・乾燥機があれば2枚まで洗えます。なお、乾燥すると布団が膨らむため、洗濯槽の3分の1程度に収まるようにしましょう。
最近は待ち時間にお茶ができるコインランドリーもあるため、探してみてはいかがでしょうか。
布団はクリーニングに出すのが一番ラクで安全
洗濯表示で自宅洗濯が可能であったとしても、洗ったり干したりする手間は大きなもの。また、「洗える」とされていても、その後のダメージを考えると不安もありますよね。
そう頻繁に洗うものではないからこそ、専門業者にクリーニングに出すことが一番ラクで安全な方法です。
宅配サービスを活用してみる
自宅近くに適当なクリーニング店がなかったり、布団を持っていくのが困難であったりする場合は、郵送するだけでOKな宅配クリーニングサービスを利用するのもおすすめです。
送られてきた専用袋に入れて送るだけなので、忙しい人でも手軽に洗ってもらえますよ。
参考:ふとん丸洗い宅配サービス(通常ふとんパック) | お掃除サービスのダスキン
布団カバーで日々の汚れを防止!洗濯は1年に1回が目安
大切な布団を清潔に使うためには、まず布団カバーで日々の汚れを防止し、布団乾燥機や日陰干しで湿気を取り去ることが大切です。
洗濯は多くても1年に1回が目安。自宅での洗濯やクリーニングの利用など、合った方法を選んでくださいね。
参考:
羽毛布団のお手入れ方法はありますか?ニトリ
羽毛ふとんを家で洗う方法は? | 羽毛リフォーム | 羽毛ふとんのケア
羽毛ふとんのクリーニング | 東洋羽毛工業株式会社(TUK)
新しい洗濯表示|消費者庁
布団の洗い方と干し方を知って家庭でのお手入れでもふかふかに! | 家具・インテリア通販は家具350【公式】
家事の宅配 カジタク(イオングループ)
・布団を洗濯する方法マニュアル!布団は定期的に洗わないと汚い!
・掛け布団洗濯方法!家・コインランドリー・宅配クリーニングまで紹介
コインランドリー総合サイト LAUNDRICH(ランドリッチ)
・コインランドリーで布団を洗濯するコツ。時間や料金、手順なども説明
・敷布団の洗濯はコインランドリーがおすすめ。自宅で洗う方法もご紹介