第33回「山本七平賞」最終選考結果のお知らせ 受賞作は磯野真穂著『コロナ禍と出会い直す』
株式会社PHP研究所(京都市南区西九条北ノ内町11、代表取締役社長瀬津要)は、9月11日(水)人形町「玄冶店 濱田家」にて、第33回山本七平賞の最終選考会を開催しました。その結果、以下のとおり受賞作が決定しましたので、ここにお知らせいたします。
受賞作『コロナ禍と出会い直す』
『コロナ禍と出会い直す』磯野真穂著(柏書房)
内容
最後のお別れすら許さない病院、火葬すら立ち会わせない予防策、子どもたちへの黙食指導、至る所に設けられたアクリル板、炎天下でも外せないマスク、連呼された「気の緩み」──あの光景はなんだったのか?
人類学者が「不要不急」のフィールドワークから考えた、「和をもって極端となす」日本社会の思考の癖、感じ方の癖。
著者略歴
磯野真穂(いその・まほ)
1976年7月28日長野県安曇野市生まれ。人類学者。専門は文化人類学・医療人類学。2010年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。
早稲田大学文化構想学部助教、国際医療福祉大学大学院准教授を経て2020年より在野の研究者として活動。2024年より東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。一般社団法人De-Silo理事。