2040年までに起きる南海トラフ地震に専門家が警鐘を鳴らす。『M9地震に備えよ 南海トラフ・九州・北海道』を8/9発売。
この二つの大きな歴史的なサイクルから生じている」と指摘しています。
■2040年までに南海トラフ巨大地震が起こる理由
巨大地震の中でも特に心配されているのが、南海トラフ地震です。この地震は、震源域が東海地震、東南海地震、南海地震の三つに分かれており、連動して発生します。一番南寄りに位置する南海地震には地盤が規則的に上下する特性があり、1回の地震で大きく隆起するほど、次の地震までの時間が長くなるという規則性が見られます。著者はこれを利用して、根拠をとなるデータを図示(図2-1-3)しながら、次に南海地震が起きる時期を算出。前回発生した1946年の地震で隆起した1.15メートルから等速度で沈降すると仮定すると、ゼロに戻る時期は2035年となります。これに約5年の誤差を見込んで、2030年〜2040年の間に南海トラフ地震が発生すると警告しています。なお、予測される南海トラフ地震のマグニチュードは9.1で、関東から九州までの広い範囲に震度6以上の大揺れをもたらします。
■巨大地震にいかに備えるか
本書は、この巨大地震のメカニズムとイメージを多くの読者に理解してもらえるよう図版や写真を多用し、なるべくわかりやすい表現で解説しています。