「猛暑時の運動に関する実態調査」~全国の運動部高校生約700人に実施~
汗は、蒸発するときの気化熱が、体の熱を奪って体温を下げる働きをしますが、湿度が高いと汗が蒸発しにくく体の中に熱がこもりやすくなります。体育館など屋内施設の湿度の高さが要因かもしれませんので、風通しを良くするなど対策を立てましょう。
「熱中症に深部体温の上昇が関係」を知っている高校生は1割弱
猛暑時の運動により、熱中症を発症するリスクが高まりますが、ここには、深部体温の上昇が関係しています。深部体温とは、脳や内臓など体の中心部分の体温で、深部体温は皮膚温よりも一般的に高く、通常時は約37℃です。身体を軽く動かすウォームアップから運動の序盤で徐々に深部体温が上昇し、パフォーマンスを発揮しやすい状態になると言われています。しかし、さらに運動を続けて過度に深部体温が上昇した際には、熱中症発症リスクが高まるだけでなく、反応時間が低下するということも言われています。このように、熱中症に、深部体温の上昇が関わっていることを知っている高校生は、全体の1割でした。
深部体温を下げ熱中症に有効な「アイススラリー」知っている人は、1割弱
近年、深部体温を効率よく低下させることができ、新たな熱中症対策として注目されているのが、飲める氷=アイススラリーです。