観世流能楽公演「第23回一乃会」 式子内親王と藤原定家 忍ぶる恋の果ての物語『定家』上演決定 カンフェティでチケット発売
の執心に迫ります。
【番組】
狂言:『舟渡聟』善竹十郎・善竹大二郎
仕舞:芭蕉キリ観世喜之、玉葛観世喜正
能:『定家』シテ・鈴木啓吾、ワキ・福王和幸、ワキツレ・村瀬慧、矢野昌平
笛・竹市学、小鼓・飯田清一、大鼓・亀井広忠
後見・遠藤喜久、永島充、小島英明
地謡・観世喜正、奥川恒治、佐久間二郎、長山耕三、坂真太郎、石井寛人
あらすじ
能『定家』
初めて都を訪れた旅の僧が千本の辺りで雨宿りをしていると、一人の女が現れる。
ここは藤原定家の「時雨の亭」、
偽りのなき世なりけり神無月
誰が誠よりしぐれ初めけん
の歌が詠まれたのもこの所であると語るや、
女はやがてそのまま式子内親王の墓所へと案内する。
石塔に絡まる蔦葛…
定家と内親王との忍ぶる恋の妄執、今も定家の執心が蔦葛となって這いまとわる苦しみから救済してほしいと女は訴える。
不審する僧に女は自身が式子内親王の霊であることを明かし石塔へと消える…。狂言『舟渡婿』
聟入りにと出かけ、途中の川で渡し船に乗ることとなった聟。
聟の手にした酒樽に目をつけた船頭は、酒を振る舞うよう迫る。
これを断ると船頭は漕ぐのをやめてしまうと思い、しかたなく聟は酒を振る舞うが……。