女優 草刈民代の心に響いた『マリー・ロージー展』本日より日本初開催!
「近代絵画の父」ポール・セザンヌを高祖父に持つフランスの画家、マリー・ロージーの日本初となる展覧会「マリー・ロージー展〜予測不可能な画家・終わりのない変革〜」が幕を開けた。
マリー・ロージーは、1961年、フランス・マルセイユ生まれ。セザンヌから数えると5代目になるが、マリーがセザンヌのDNAを色濃く受け継いだと言われている。小学校の美術教師としても、30年に渡り子供の成長に果たす美術教育のあり方を研究してきた。
マリー・ロージーの画に感銘を受けたという、元バレリーナで女優の草刈民代は「すごい発想の人ですよね。今まで見たことがない、というのが第一印象です」と、熱く語る。抽象的な中からも、この画を見て読み解いていくことが、絵画を鑑賞することなのだと知り「ハッとします。強烈さを感じました」と言う。
一見不思議な画が並ぶ。疾走感が強く、画面の中で時空を超えて物事が進んでいるようにも見えるし、反対に止まっているものもある。そこには命の短さ、時の流れが描かれているのだ。そうかと思えば、美しい少女の上に落書きのような画が重なる。この線の意味は何なのか、空想が止まらない。1枚の画から、どこまでも可能性が広がっていく。