累計20万部突破の“こどもシリーズ”最新刊『こども倫理学 善悪について自分で考えられるようになる本』が3月23日発売‼
たとえば昔はインターネットがなかったので、インターネット上の振る舞いについてのきまりもありませんでした。新型コロナウィルスが流行したときも、どうしていいかわからず不安になって、自分が正しいと信じたことを過剰に他人に押しつけてしまう人たちも現れました。
このとき「どうしてそうなんだろう」と自分で考えることができなければ、私たちはすぐに力や人気のある人、わかりやすく面白いことを言う人、自分と同じような意見を言う人の言葉を信じてしまいます。ですが、それはテスト前の遊びと同じで、私たちの本当によい人生にはつながっていないかもしれません。
倫理学は、こうした事柄について、難しくてもなんとか自分で考えて、少しでもよくあろうとすることの手助けになるものです。毎日の小さなことの少しずつの積み重ねが最終的に、人生の善し悪しにつながっていきます。
ですから、みなさんも本書を読みながら、いろんなきまりについて「どうしてそうなんだろう」と問い、自分自身で「本当によいこと」について考えること、倫理学をすることによって、ただの人生ではなく、よい人生への道を探してみてもらえればと思います。
佐藤岳詩
監修者プロフィール
佐藤岳詩(さとう・たけし)