【宝グループトピックス】アメリカ「バークレー蔵」で伝統的酒造りと現地に根付く新しいSAKE文化を創出
を、酒造りに適した環境を持つカリフォルニア州バークレーに設立、現地において「松竹梅」の製造・販売を開始した。アメリカにおける清酒生産拠点としてはフロンティア企業のひとつだ。

米国宝酒造本社
「このときに醸造し始めた『松竹梅クラシック純米酒』は今も当社の主力商品です。翌84年には『にごり酒』の販売を開始、その甘さが現地の人たちに受け入れられました。90年には当社がアメリカにおける清酒生産量でトップとなり、今も輸入酒と合わせて全米でのシェアは約3割を占め、第1位※1です」と米国宝酒造の蓮實薫社長は語る。
※1当社推計

米国宝酒造蓮實社長
92年にはアメリカ初の吟醸酒を発売、現地の米、水を使いながら宝酒造が持つ日本の伝統的な製法で高品質な清酒を醸造し続け、2011年には“全米日本酒歓評会”で「松竹梅クラシック純米酒」が米国産清酒として初めて金賞を受賞した。“全米日本酒歓評会”は、2001年から開催されている日本国外で最も長い歴史を持つ品評会で日本政府管轄の酒類総合研究所の指導の下、審査を実施している。
13年にはアメリカ産の酒米・山田錦で造った「松竹梅純米大吟醸」が金賞を受賞した。こちらも米国産の純米大吟醸酒として初めての快挙だ。