「個人作家による3Dアニメーション表現を拡張するための研究開発プロジェクトでもある」ピッチアワード受賞は映像作家・橋本 麦 氏の『Light』
と、作品を通じた技術の共有への意向を示しました。
また、ゲストコメンテーターがプロジェクトの完成時期について尋ねると、「このピッチを機に公開制作の気持ちで自分を追い込み、来年の映画祭に応募できるよう進めたい」と、意欲を表明しました。
授賞式の様子(左:橋本麦 氏、右:チーフディレクター小野朋子)
アワードを発表した本映画祭チーフディレクターの小野朋子は、「今日登壇してくださった4つのプロジェクトはいずれも本当に素晴らしくて、すごく切実。私も今日アワードを決めさせていただくにあたってものすごく緊張しましたし、責任も大きいなと思いました。作家さんたちの思いを受け止め、頑張ってこの場をいいものにしていきたいと気持ちを新たにしました」と、プロジェクトへの高い評価と自身の意気込みを語りました。
また、橋本氏の作品について「描き方によってはすごく感傷的になりがちなのに、全然感傷的ではない。また、他に類を見たことがないビジュアルの奇妙さで、作家自身が使うテクノロジーによっても、私が生まれたところを面白くしてくれてありがとうという気持ちになります」と評し、その独自性と作品に対する感謝の気持ちを伝えました。