くらし情報『三好十郎の生前未発表戯曲 本邦初公演!主人公はそのものずばり「劇作家・三好十郎」 カンフェティでチケット発売』

2023年8月4日 10:00

三好十郎の生前未発表戯曲 本邦初公演!主人公はそのものずばり「劇作家・三好十郎」 カンフェティでチケット発売

演出を依頼された時「こんな作品があるんだ」と少し驚きました。もう一つ、主人公が三好十郎であることにも「へぇ!」と驚きました。作家が自分を主人公にしているのですから。
ただ、劇中の三好は、三好十郎そのものではありません。あくまで、『好日』の登場人物の一人なのです。そして、作者は登場人物・三好とそれを取り巻く少し逸脱した人々を真面目に、そして可笑しく、愛すべき人間たちとして描いています。
私は『好日』は良質な人間喜劇だと思っています。

あらすじ

日中戦争の頃。
三好十郎は堀井医師の邸宅に仮住まいをしている。堀井は高利貸しの取り立てから逃げ回っていて、その留守を預かっているのだ。
宗教にすがる使用人のお袖、家督争いのごたごたから逃れてきた亡妻の教え子の登美も同居している。今日は軍医になるため旅立つという堀井が戻ってきていたが、高利貸しの韮山が現れ、堀井はそそくさと逃げて行った。居場所を問われてもとぼける三好だったが、戻るまで待たせてもらうと韮山は居座ってしまう。
三好を信奉する若き劇作家、劇団関係者、見込みがなければ死ぬと言う劇作家志望の若者などが次々と訪れる。若者たちの悩みや焦燥に真摯に向き合う三好であったが、自身の戯曲が上演出来なくなった事を知らされると己を忘れて取り乱してしまう。

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