11月14日は世界糖尿病デー。「穀物繊維」で糖尿病予防
今こそ見直そう穀物のチカラ ~穀物をおいしく、みんなを健康に~
「今こそ見直そう穀物のチカラ」は株式会社はくばくが大麦や雑穀を始めとした穀物の持つ様々な健康機能を紹介し、穀物を通して人々の健康と豊かな食生活を実現していくために発行するニュースレターです。
今回はVol.9として、全世界で糖尿病の啓発キャンペーンが実施されるこの日に、糖尿病の発症や重症化を予防する栄養素として重要な食物繊維、特に穀物の食物繊維=「穀物繊維」のエビデンスを紹介します。
食物繊維の摂取が糖尿病患者の死亡リスクを低減
計8300人分のデータを含む前向きコホート研究2つと1789人分のデータを含む42の比較対象試験(いずれも糖尿病患者または予備軍の人を対象)を解析した報告※1によると、食物繊維を1日35g摂取すると、19g摂取する場合と比べて全死亡リスクが35%減少することがわかりました。また食物繊維の摂取量を増やすと、糖尿病診断の基準値となるHbA1cや空腹時血糖値、総コレステロール値、LDL-コレステロール値、中性脂肪値、体重などが有意に改善することもわかりました。食物繊維の摂取は糖尿病の予防や改善に欠かせない栄養素だと言えます。