2002年初版の吉田修一による小説『パレード』。発売直後から絶賛を浴び、第15回山本周五郎賞を受賞した作品です。2010年には映画化され、第60回ベルリン国際映画祭で、国際批評家連盟賞を受賞、そして2012年には初めて舞台化されました。
今回、演出に新たな試みをちりばめ、2022年版の新たな作品として、2022年7月に舞台『パレード』を上演いたします。
本作の脚本・演出には、処女作「居酒屋のゆうれい」で北の戯曲賞受賞以降、「ここでいいです」で佐藤佐吉演劇賞2013優秀脚本賞、「日本語私辞典」で若手演出家コンクール最優秀賞など数々の受賞歴がある、現代演劇を得意とした平塚直隆を迎えます。
物語は5人の若者たちのルームシェアを舞台に、彼らの共同生活の経過と、そこから生じたひずみの結末が描かれます。全5章から成る本作は、良介、琴美、未来、サトル、直輝の5人それぞれの視点から、時系列順に物語が語られます。さらに今回の舞台では、5人の視点に加え、観客の視点を取り入れ、平塚ならではの演出で、新国立劇場 小劇場のセンターステージに、新たな舞台『パレード』が誕生します。
本作では、インディペンデント系映画配給会社に勤務する伊原直輝役には、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、舞台「フルーツバスケット」