2023年7月21日 16:00
植西 聰 著『くじけない心のつくりかた』2023年7月24日刊行
ことが、その人の習慣になっています。
イギリスの思想家であるバーナード・マンデヴィルは、「人間の強い習慣を変えるものは、一層強い願望のみである(意訳)」と述べました。
できれば、その願望は、自分の利己的な欲を叶えるものではなく、世の中に大いに貢献できるもののほうがいいです。なぜなら、そういう形のほうが、より一層強い願望になるからです。
強い願望を持つと、辛い試練に見舞われるようなことがあっても、「願望を実現するために、こんなことで負けてはいられない」という強い精神力が働くようになります。
その結果、「くじけない人間」に生まれ変われるのです。
失敗は「処置の仕方」で発見に変わる
失敗は「処置の仕方」で発見に変わるイラスト:川良くも
言語学者の金田一春彦は、「失敗は恐れるに当たらない。大切なのはその後の処置である」と述べました。
この言葉にある「その後の処置」とは、具体的に言えば、「失敗から学ぶ」ということだと思います。
失敗してしまった時は、「なぜ失敗したのか」を考え、そこから教訓を得て、次の現場に生かしていく、ということです。
発明王として有名なエジソンは、白熱電球を発明するにあたり、何千回となく失敗を繰り返したといいます。