【星のや竹富島】2022年6月1日、開業10周年 ~今後も島の自然環境と伝統文化に触れられる体験を提供~
島では「みんないかす」の精神のもと、それぞれの岩の形をいかして造ります。施設のグックも職人が一つひとつ手作業で積み上げ、まるで島の風景の一部であるかのような景観を生み出しています。星のや竹富島の客室は訪れる方々に「島の自然の心地よさを体験してもらいたい」という思いが詰まった空間です。
島の伝統文化を活かしながら進んできた10年間
・畑プロジェクト
かつて農業が主流だった竹富島には、島固有の畑文化が存在しています。しかし、近年は産業の変化で畑文化の担い手が少なくなっています。そこで2017年星のや竹富島では、島の農業に詳しいおじい*2から、島で古くより作られている作物の種を譲り受けて施設内の畑で栽培し、継承を目指す「畑プロジェクト」を開始しました。数ある作物の中でも、とくに「粟」は島で600年以上続く祭事「種子取祭(たなどぅい)」において神様に捧げる重要な作物で、本プロジェクト開始当初からおじいの指導のもとで育てています。2019年には施設で作った粟を初めて島に納めることができました。また、育てた作物はお菓子や料理に仕立て、畑作業の体験アクティビティで提供しています。アクティビティを通して当施設のスタッフから畑文化を教わったり、島に馴染みがある味を楽しんだり、島の文化風習に触れられます。