ゼラチンの起源は、古代エジプト? ゼリーづくりに欠かせないゼラチンの正体
みんな大好きな、ぷるぷるのゼリー。
これをつくるもとになっているのが、ゼラチンです。
そもそも、この不思議な粉、ゼラチンは何からできているのでしょう。
そんな意外と知られていないゼラチンの正体を、117年の老舗ゼラチンメーカー「ゼライス」の軌跡をまとめた書籍『ゼライスのキセキ未来に引き継ぐ117年の軌跡と東日本大震災からの復興の奇跡』(稲井謙一・『ゼライスのキセキ』製作委員会 著)から紹介します。
ゼラチンって何からできているの?
ゼラチンは、動物の骨や皮などに豊富に含まれているコラーゲンからつくられます。
これらの原料中にはコラーゲン以外の不純物も多く含まれていますが、これを精製することでできる動物性たんぱく質が、ゼラチンです。
生体内のコラーゲンは組織にしっかりと結合しており、脂肪とも近い位置にあ ります。
そこからコラーゲンだけを取り出すことは、実は簡単ではありません。
そのため、ゼラチンの製造工程では数多くの緻密な工夫がなされ、不純物が取り除かれます。
皆さんがスーパーなどで手に取るゼラチンはコラーゲン由来の精製物で、全体の約 90パーセント近くがたんぱく質であり、脂肪はほとんど含まれていません。