正義の反対は、正義! 童話にかくされたストーリーを親子で読み解き、考える力を育てる児童書が発売!
その視点こそが、「物事をいろんな角度から考える力」を養います。
『裸の王様』で、王様が見えない服を見えると言ったのは、「バカだと思われたくないから」だけでしょうか?
ほかにも、王様でさえ逆らえない、「同調圧力」という恐ろしい力が働いていたのです。
『鶴の恩返し』の老夫婦は、約束をやぶって部屋をのぞいてしまい、鶴は去っていきます。でもそれって、バッドエンドなのでしょうか。
鶴は殿様の命令で布を織ることになり、体がボロボロでした。
部屋をのぞいたのは、好奇心ではなく、鶴の体を心配する親心だったとも考えられます。
大切な人を想い、その人のためになると考えるなら、約束を破ることもためらうべきではない。
鶴の命を守ったこの童話のラストは、ハッピーエンドなのです。
「物事をいろんな角度から考える力」とは、つまり、相手の立場になって考えてみるということです。
それによって、いろんな考え方を理解できるようになり、興味の幅を広げ、想像力をのばし、思いやりの心を育みます。そして、自分で考えて、自分だけの答えを見つけられるようになる。
これこそが、今の子どもたちに、一番大切なことなのではないか。