2022年10月14日 11:00
ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』の実践版 宮口幸治の最新刊『「立方体が描けない子」の学力を伸ばす』発売
「点つなぎ」などの認知機能強化トレーニングを矯正教育に導入し始めました。
「学習の土台」を強化するトレーニング
少年院での取り組みをもとに開発された、子どもたちへの支援プログラムが「コグトレ」です。社会面・学習面・身体面という3方向のアプローチがありますが、認知機能の弱さには、学習面のコグトレが効果的です。①覚える、②数える、③写す、④見つける、⑤想像する、という5つのトレーニングで構成され、頭の基礎体力の向上を目的としています。国語や算数を学ぶ以前の「学習の土台」となるため、周囲についていけなくなることによるモチベーションの低下を防ぎ、ゲーム感覚で知らず知らずの間に力を付けることができます。本書は、コグトレの具体的内容をワークシートとともに多数掲載しています。
学習面コグトレの例
「何が一番?」
(方法)大小、軽重、遠近など比較の入った文章を聞いて、何が一番目だったかを答える
(効果)文章読解力と聴覚(言語性)ワーキングメモリのトレーニング
例)「キリンさんの家は、ゾウさんの家よりも大きいです。ライオンさんの家は、キリンさんの家よりも大きいです。
一番小さい家に住んでいるのは誰ですか」