で約5秒。スマホでは「ギュイギュイギュイッ!地震です」が2回鳴って約5秒。この緊急地震速報が鳴ってからの5秒で何ができるか、そして速報が鳴っても慌てることがないように事前に何を対策しておくかが大切になってきます。地震があったとき、物は置いてある場所から、①倒れてくる、②落ちてくる、③移動してくることで人に被害を与えます。阪神淡路大震災では、負傷の原因のうち家具の転倒や落下によるものは46%と半数近くに上っています。「まず低く、頭を守り、動かない」が原則です。また、現在では火もガスも電気も自動で止めてくれる仕組みも発達しているため、昔のようにわざわざ移動してコンロやブレーカーを止めに行かなくてはいけないといったことも減少してきています。
また、居住中の住宅が新耐震基準に適合していても、2000年5月以前の住宅は十分な耐震性がないこともあります。
住宅が倒壊する方向は、その家の間取り、地震時の揺れの方向や揺れ方によってそれぞれ異なります。しかしそれは耐震診断で事前に把握しておくことができます。マンションであってもピロティ部分などは壁面積が少ないため地震に弱い可能性があります。したがって耐震診断や必要に応じて耐震改修により、地震によって家屋が倒壊・大破することがないか調査、対策する備えも求められます。