富士フイルムとダイキンが空調機の新たな静音化技術を実用化
※2国際エネルギー機関(IEA)のテクノロジーレポート「The Future Of Cooling」では、世界の空調機の稼働台数は今後30年で約3倍に増加し、世界の約2/3の世帯が空調機を利用するようになる見通しであると報告されている。
※3波長よりも小さな構造体で自然界の物質では成しえない波動特性を得る人工物質。
空調機の静音化を支える両社の技術
富士フイルムの通風防音材(静音化技術)
・“風は通し、音は通さない”というコンセプトで通風防音材(音響メタマテリアル)を開発しました。長年、光学分野で培った、メタマテリアルを用いて光の波動を制御する技術(メタマテリアル技術)を、光と同じ波動性を有する音へ応用しています。
・通風防音材は、メタマテリアルによる小型な構造により広帯域の防音を可能とし、さらに風の抵抗を抑制した流体設計を組み合わせることで、これまで困難であった、換気に必要な通風量の確保とそれによって発生する送風音の低減の両立(通風性と防音性の両立)を実現します。空調ダクトなどに使用されている、従来の消音器が抱えていた、①低周波を含む広帯域の防音のためには構造が大型化する、②内部の構造上、風の大きな抵抗が生じ、圧力損失や風切り音(自己発生音)