“大阪出身”中村ゆり、カンテレは「自分の素が出せる」 褒め方に”関西”を感じる
大阪人ならではのエピソードを披露した中村ゆり
俳優の中村ゆり(43)が22日、大阪・扇町の関西テレビ本社で俳優・歌手の草なぎ剛が主演するカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『終幕のロンド―もう二度と、会えないあなたに―』(毎週月曜後10:00)の最終回がきょう放送されるのに先立って行われた取材会に出席。カンテレの印象を語った。
大阪府出身の中村。クランクアップのコメントでは「本当に私の俳優人生の中でも、カンテレさんには要所要所で、素敵な役を授けていただいたなと思います」と述べていた。撮影中の雰囲気を尋ねられると「カンテレさんの中には関西人もいれば、関西じゃない方もいるんですけど、関西人側のプロデューサーが入ってきたら、関西人っぽさがバァー!って。私も一人関西人がいると、関西弁が出ちゃう」とにっこり。
「いつも思うのが、地元に帰ってきたような、自分もホッとして素を出せるというか、そういう局はやっぱあんまりないので、私としてはすごく居心地が良い」とカンテレ愛を語った。続けて「あと、褒め方が東京の方と違って、『なんかシュッとしてるな』とか(笑)。
そういうところも関西独特で私はすごい好き」と話していた。
本作は、妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザーで、遺品整理人の鳥飼樹(草なぎ)が、遺品整理会社の仲間たちと共に、ときに孤独死した人の特殊清掃や遺品整理から、依頼主と直接向き合う生前整理まで、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていく、心温まるヒューマンドラマ。遺品に隠された真実を知った登場人物たちは、思わず心を揺さぶられる。また、感動的な人間ドラマの裏では、せつない大人の恋も描かれ、先の展開が気になるオリジナルストーリーとなっている。
■最終話あらすじ
彩芽(月城かなと)のリークによって関係が表沙汰になってしまった樹と真琴。しかも、それぞれが集団訴訟の原告側と被告側の人間とあって、マスコミは2人の関係を禁断の愛だと騒ぎ立てる。騒動のせいで陸は学校へ行けなくなり、『Heaven’s messenger』にも次々とキャンセルの電話が。対応に追われる仲間の姿を目の当たりにした樹は、申し訳なさでいっぱいになる。
さらに悪い知らせは続き、波多野(古川雄大)の話では、裁判で『御厨ホームズ』の実態を証言するはずだった壮太(矢野聖人)が、やはり証言はできないと考えを翻してしまったという。樹が真意を聞きに行くと、壮太は彩芽に呼び出されたことを明かし、情報が御厨側に漏れている可能性を示唆する。
一方、真琴も騒動の影響で進めていた新作絵本が頓挫してしまい、ほとぼりが冷めるまで、かつて両親が暮らした下田の家に避難することに。樹も、陸を連れて一緒に行かないかと誘われるが…。
シングルファーザーとして生きる一方で、遺品整理人としてさまざまな事情を抱える家族に寄り添ってきた樹。真琴と出会い、ささやかな幸せを感じるようになった矢先に、長年にわたって死者の尊厳を踏みにじってきた巨大企業と対峙(たいじ)することに。周囲を巻き込む大騒動の結末。また、切なくも温かな大人の恋”の行方は。