キム・ヨハン、露出シーンの体作り「いい状態だった」 ファン・ボルムビョルとの再共演で新しい気付きも「よく笑う明るい人」【インタビュー前編】
『第4次恋愛革命~出会いはエラー:恋はアップデート~』に主演したキム・ヨハン(C)BINGE WORKS & PONY CANYON & STORYMOB All Rights Reserved.
俳優のキム・ヨハンが主演を務める韓国ドラマ『第4次恋愛革命 ~出会いはエラー:恋はアップデート~』(全16話)が、Prime Videoで独占配信中。本作は、恋愛という不具合だらけのシステムの中で、彼らはどう恋をするのかをテーマに描く、バグ満載のロマンティックコメディ。理系脳で恋愛に疎い工学科生と、外見は完璧だが度が過ぎるほどの天然な人気インフルエンサーが、学科統合という“エラー”から始まる予測不能な恋に巻き込まれていく。
本作でフォロワー100万人超えのインフルエンサー兼モデル、カン・ミンハクを演じるのは、オーディション番組『PRODUCE X 101』で総合1位を獲得し、ボーイズグループ「X1」、現在は「WEi」のメンバーとして活躍するキム・ヨハン。今回、到着したインタビューの前編では、作品や役作り、ファン・ボルムビョルとの再共演の感想などを語ってもらった。
――本作はどんなドラマですか?配役のカン・ミンハクというキャラクターについても簡単にご紹介お願いします。
『第4次恋愛革命~出会いはエラー:恋はアップデート~』は、設定が面白いです。モデル科と工学科が統合するというムチャクチャなことが起きてしまうキャンパスが舞台となります。
物語では多種多様な若者が登場して、それぞれの関係性や恋愛模様が描かれる魅力的な作品です。
カン・ミンハクは、恋愛番組への出演を機にインフルエンサーになった優しくて根が真面目な人物です。一方で、頭の中もピュアで単純なので環境保護をモットーにしているのですが知識不足で大事な観点が抜けていたりしますし、ド天然な行動をとる一方でヨンサンや周囲の人たちの固定概念を壊す力も持っています。そんなギャップのある魅力に溢れた人物です。
――本作に出演を決めた理由は?
ストーリーが斬新でした。よくあるロマンティックコメディの台本とはひと味違う感じがして面白かったですね。そして何より監督と会って話をしてみて、面白くなると確信しました。それが一番の決め手になったと思います。
キャラクターの面では、楽しく演技ができそうな役だと思いました。モデル科と工学科が合体するような物語なんて普通に考えたらあり得ないじゃないですか。それを現実化したうえに、登場人物に多様性がある。論理派で完璧主義のヨンサンとその正反対のタイプのミンハクが恋に落ちますし、多様な背景や恋愛観を持つ人々の物語も盛り込まれている。
こんなロマンティックコメディは初めて見ました。
――本作の脚本を読んだときの感想は?
最初は“キャラクターが面白いな”“演じたらうまくできそう”と思いました。ひとまず監督の話を聞きたかったので、お会いして話してみて確信を持てたので最終的にやろうと決めました。
――本作の注目ポイントは?
多様な登場人物の関係性に注目して頂きたいです。
ミンハクとヨンサンの関係性もその1つです。完璧で論理的なヨンサンのアルゴリズムに欠陥があるとしたら、それは恋愛感情だと思います。ミンハクは、とても自然にそこに入り込んでいくのでヨンサンの心は揺さぶられるんです。そうやって影響を及ぼし合うヨンサンとミンハクの関係を見ていただければと思います。それから、ミンハクと腹違いの兄のジェハクの関係もコメディー的要素があって面白いです。ジェハクはミンハクを利用して儲けようとしますが、実はそれにミンハクも気付いているのでコミカルな中にある緊張感にも注目して頂きたいです。
――カン・ミンハクの魅力は?
かなり変なことを言ったり変な行動をするけど憎めないところ。なぜなら真面目に頑張る人だからです。
友達の役に立とうとするし環境保護にも熱心。でも常に何かが欠けていて本人の思いどおりにならない。だからもどかしいけど憎めない可愛い存在なのではないかと考えています。そして、後半へ行くほどミンハクの行動も変わって来ます。ネタバレになるので話せませんが、みんなの予想と異なる行動を取る姿はとても魅力的に映ります。
――キム・ヨハンさんとカン・ミンハクの似ているところ、違うところは?
性格は、ミンハクほどじゃないけど明るいかな。特に友達といる時は明るくいたいですし、実際にそうですね。あと、意外とミンハクのように洞察力があります。
ただミンハクほど変なこと(?)は言わないかと!台本を読みながら「ミンハク…、普通はこんなこと言わないよ…?」と思ったこともありましたので(笑)。その部分はミンハクと違いますね。
――カン・ミンハクを演じながら、特に意識したり、努力した部分は?
「僕は何も分からない」と言い聞かせながら演技をしていました。キム・ヨハンとしては状況を理解できてもミンハクには理解できていないことが多いので。そういう時は極力、ミンハクの気持ち・状況になりきるように努力していました。
――カン・ミンハクというキャラクターが、キム・ヨハンさんにとって新しい挑戦だった部分はありましたか?
モデル科の学生らしさの部分ですね。今までのドラマでは必要とされなかった「外見の部分」でいろいろと意識しました。その点については新しい挑戦かと思います。
――露出シーンのために体作りをしたんですか?
前作でラグビー選手を演じていたのである程度基礎はできていたと思います。前作で完璧な肉体改造ができていたわけではないですが、その頃から運動して体作りをしましたので少しは良い状態だったかなと思います。
――ユン・ソンホ監督からは、本作やカン・ミンハクについてどんなお話がありましたか?
現場で僕もユン監督に考えをいろいろと伝えて、たくさん意見交換をしました。監督は脚本作りにも参加しているし現場の統括もする方なので、監督からの指示はもちろん全て受け入れました。ただアイデアがある時は“こうしてみるのはいかがでしょうか”と提案しましたし、意見を採用していただいたこともあります。監督は考えがはっきりしている方ですが、“いいね、そうしよう”と受け入れてくださることも多かったです。
――ファン・ボルムビョルさんとの2度目の共演をした感想は?印象的なエピソードがあれば教えてください。
とりあえず、また会えてうれしかったです。
前の共演作は、2020~2021年に撮影したんです。4年ほど経って再会したので感慨深かったです。前作で彼女が演じたソヨン役のイメージが強くてヨンサンを演じる姿が想像つきませんでしたが、撮影前に合わせてみたらヨンサンにピッタリだったんです。なので、現場でスムーズに進められた気がします。また、よく笑う明るい人だと今回の撮影で知りました。彼女は笑い上戸なんです。体を使うようなコミカルなシーンでは少しオーバーに演じて、大笑いしたことがたくさんあります。
――自分が考えるチュ・ヨンサンの魅力は?
ヨンサンは人生のアルゴリズムを作り上げてその中で生きていて、何か対立が起きても論理的に相手を言い負かします。だから外から見ると冷たくてお堅く見えるかもしれないですが、ヨンサンが1人でいる時は実は様子が全く違うんです。ミンハクと出会ってから揺れているヨンサンを、視聴者は見られますよね。ヨンサンは<お堅くて論理的で完璧主義者の面>と<心が揺れてしまう面>を持つ可愛いキャラクターです。こういうヨンサンの両方の側面を比べながら見る楽しみもあると思います。
――大学でのカン・ミンハクとチュ・ヨンサンの出会いは最悪でしたが、次第に心を開いて相手を意識するようになりますが、どのような点が2人を近づけたのでしょうか?
ノートパソコンではないかと思います。ネタバレになるので詳しくは話せませんが、ノートパソコンがすごい引き金となって二人の距離を縮ませ、一気に接点を増やすきっかけになります。
――カン・ミンハクは、初恋の相手だったチュ・ヨンサンと運命の再会を果たしますが、キム・ヨハンさんはこれまでの人生において、恋愛に限らず運命的な出会いはありましたか?
前作の『TRY~僕たちは奇跡になる~』が、運命的に出会った作品と言えると思います。『TRY』を多くの方に見ていただけて、その次に本作、そして映画出演も決まり、いろんな番組にもたくさん出られるようになりました。
――さまざまな恋愛の形や今の若者のカルチャーについて描かれている本作品が、作品を通して視聴者へ最も伝えたいメッセージについて教えてください。
「ドキドキ」と「楽しみ」、この2つかな。この二つが、僕がロマンティックコメディを観る理由なので。皆さんにも、僕が視聴者の時に味わったのと同じような気持ちになってほしいです。