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落語家・昔昔亭桃太郎さんが敗血症のため死去 享年81 「結婚相談所」「裕次郎物語」など独自感性で新作落語を生み出す

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落語家・昔昔亭桃太郎さんが敗血症のため死去 享年81 「結婚相談所」「裕次郎物語」など独自感性で新作落語を生み出す

昔昔亭桃太郎さん


落語家の昔昔亭桃太郎(せきせきてい・ももたろう)さんが28日午後12時30分、敗血症のため、板橋区の帝京大学付属病院にて死去した。享年81。落語芸術協会が31日に書面で報告し、葬儀は近親者にて執り行われたと伝えた。

本名は柳澤尚心(やなぎさわ・たかみ)さん。1945年5月20日生まれ、長野県小諸市出身。66年6月、春風亭柳昇に入門、昇太となる。69年4月に二ツ目昇進、春風亭笑橋となる。80年10月に真打昇進、昔昔亭桃太郎となる。
95年~2011年、社団法人落語芸術協会の理事に就任した。

「結婚相談所」「裕次郎物語」「金満家族」など独自の視点や感性で描かれた新作落語を数多く生み出し、朴訥とした語り口と共に唯一無二の世界観を作り上げた新作落語の名手として知られる。最後の高座は令和7年12月13日、長野市内での落語会で、演目は「カラオケ病院」だった。

“寄席の爆笑王”と呼ぶにふさわしく、高座に上がった瞬間に客席の空気を変えてしまうほどのキャラクター性、独特のマイペース感に愛嬌が同居した存在感はひときわ異彩を放ち、常に観客を笑いの渦に引き込んだ。

また、ネタを作ってしまうほどの裕次郎好き、巨人ファンとしての野球ネタ、ビートルズ好きとしての音楽談義、湯飲み茶碗を使った独特のギャグ、「ルイジアナ・ママ」を歌い他出演者を巻き込んでツイストを踊らせる余興など、その魅力は尽きることなく広く愛された師匠でもあった。

同協会は「落語芸術協会を牽引し続けたレジェンドが旅立ちました」などと報告。「来春の六番弟子・昔昔亭喜太郎の真打昇進を楽しみにしていた中、この度の急逝が悔やまれてなりません」としのんだ。

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