「ひとりの女性に戻れる場所」4年連続大賞を受賞した河村真木子が築いた“本当のコミュニティ”とは?
河村真木子さん撮影/田中達晃
DMMオンラインサロン「SALON AWARD 2025-2026」が先ごろ開催され、コンテンツ充実度、コミュニティ内環境など、全ての観点で高品質なサロンに贈られる「オンラインサロン大賞」に河村真木子氏が主宰する「Holland Village Members’ Club」が選出された。河村氏は同賞を4年連続で受賞しており、連続での受賞は快挙だという。総会員数2.3万人を誇り、国内最大級のオンラインサロンとなった同サロンは、いかに幅を広げてきたのか?主宰の河村氏に話を聞いた。
■オンラインサロン大賞、4年連続受賞に「本当に素直にうれしいです」
――4年連続大賞受賞となりましたが、受賞されたご感想をお聞かせください。
「4年連続というのは、DMMオンラインサロンさんのなかでも前代未聞とのことで、それに関しては、本当に素直にうれしいです。私一人で、4年連続の受賞を達成したというよりも、助けてくれる事務局と、メンバーさんの力が大きいと思っています」
――昨年はオンラインサロン開設から5周年を迎え、オーガニックカフェの全国展開やサウナ・岩盤浴・エステサロンを備えたラグジュアリースパ・ラウンジ複合施設もオープンするなど、オフラインでの交流の場を広げた1年でもあったと思います。オフラインでの交流の場を設けられた理由、オンラインサロン運営のなかで、“リアルな交流の場を持つ重要性”をいかに感じられていますか?
「コロナ禍にオンラインサロンを始めて、その時はオンラインの形式でよかったと思うんですよね。誰もオフラインの場に出られない時代だったので。
家の中にいて、時間があり、パソコンに皆が向かう。それがオンラインサロンのあるべき姿だったと思います。ただその後、コロナが終わるタイミングで、絶対にこれはオフライン化しないと長続きしないなと感じました。
人ってやっぱり、オフラインでそれぞれ知り合ったり、コミュニティができたりすると、オンラインの3倍くらいの力で結束するんですよね。人は群れるものだという考え方もありますが、ちゃんとオフラインでリアルなコンタクトが欲しいんだろうなというのはすごく感じています。オンラインサロンはオンラインだけでは飽きてしまったり、希薄化してしまうと思うので、“両方の場を設ける”ことがすごく必要ですし、今っぽいとも思っています」
■「環境を変えられるところに“らしさ”があった」オンラインサロンの10年
河村氏が主宰するオンラインサロン「Holland Village Members’ Club」のプラットフォームであるDMMオンラインサロンは、今年サービス開始10周年を迎えるという。2010年代、オンラインサロン黎明期から振り返ると、現在は芸能人のファンクラブとして機能していたり、大企業がビジネスに活用していたり、多様なサロンが展開されるようになった。その変遷を振り返り、河村氏は「転機はコロナだった」と語り、サロン自体の役割が「オンラインとオフラインの両軸でコミュニティを形成する場に変化した」と話す。
――ここ10年で、オンラインサロンの役割や立ち位置がもっとも変化したのはどのような部分だと考察されますか?
「おそらく黎明期のオンラインサロンは、本当に“オンラインサロン”だったと思います。主催者側もオンラインから出ようと思っていない。当時はオフラインの学校をオンラインにしてみるなど、環境を変えられるところに“らしさ”がありました。オフラインよりもレバレッジが効きますし、幅広く色々な方にリーチできる。そういう意味でのオンラインサロンだったように思います。それもその時は新しかったかもしれませんが、結局オンラインサロンはなかなかうまくいかないよねというのが、皆さんの共通認識だったかと思います」
――“うまくいかない”の理由はどのようなところにあったのでしょうか?
「オンラインだけだとどうしても強いコミュニティができなかったり、飽きてしまったり、離脱率というところで皆さん悩んでいらっしゃると思います。最初は人が集まっていても、途中で辞めてしまう。手前味噌ですが、私たちのサロンはまったく人が辞めず、なおかつ増え続けている。
その理由としては、やはりオンラインサロンという枠組みを超えて、“コミュニティづくり”にフォーカスしたのが、ひとつ大きな成功の理由なのかなと思います」
■「リスクがあるからやらないのではなく、そのリスクと一緒に走る」
――コミュニティ作りで意識されていることは、どのようなことですか?
「メンバーさんの自主性ですね。主催者が細かく口を出したり、サロンのなかに新しいコミュニティを作ってほしいからといって先生のように手取り足取り教えたりすると、あまり伸びないと私は思っていて。メンバーさん一人ひとりの自主性に任せて組織を作ってもらうことが、一番の鍵になると思っています」
――メンバーさんが自走する、モチベーション保ち続けるためには、何が肝になっていますか?
「過去の私の体験を振り返ってみると、意図的にやったわけではないのですが、“本当に任せた!”というところですよね。もうほとんど放置です(笑)」
――放置!(笑)主催の立場だったら、任せ切ることに不安を抱くこともあるのでは?
「そうですね。今、私のサロンにはサブコミュニティが200近くあるのですが、それぞれにリーダーがいるんですよ。もちろんそのなかには、教祖的な立ち位置の人も出てきます。それが大元の主催者からすると驚異に思ったり、危険人物に思ったり、なんなら反乱を起こしそうだ、独立しそうとか、もちろん過去にもそういうことが多々ありました。でも、そういう一つひとつの出来事に丁寧に対処してきました。
自分の力だけではなくて、DMMオンラインサロンさん、サニーサイドアップさんに助けてもらったりしながら、トラブルを解決してきました。大事なことは、そのようなリスクがあるからやらないのではなく、そのリスクと一緒に走ること。これをひたすら続けてきました」
――Holland Village Members’ Club の今後の展望は?また、2.3万人を超えるメンバーの皆さんにとって、オンラインサロンがどのような場所であってほしいと感じますか?
「サロンの展望は毎年聞かれるのですが、自分が何かをしたいというよりは、メンバーさんからのリクエストに応え続けたら今のコミュニティになったという印象なんです。そのため、今年も特には無くて。ただメンバーさんが、ああしてほしい、こうしてほしいと希望を言ってくれるので、その要求にいかに応えられるかというところを考えていきたいです。
Holland Village Members’ Clubは、職場でもなく、家庭でもなく、ママ友でもなく、学校でもない、本当のサードプレイスであるという役割をすごく意識しています。皆さん普段の生活はバラバラな場所で頑張っていて、リアルがあると思うのですが、このHolland Villageに来た時は、まったく関係なく、ひとりの女性に戻ってほしい。ママでもない、会社員でもない、誰かのパートナーでもない自分に戻って、素の自分を楽しめる場所にしていきたいと思っています」
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