東映、タイ大手M STUDIOと戦略的共同製作パートナーシップ締結 グローバル市場向け映画製作を本格化
東映、M STUDIOとタイ・日本間の戦略的共同製作パートナーシップを締結
東映株式会社(以下、東映)は16日、タイのエンターテインメント企業・M Distribution Co., Ltd.(以下、M STUDIO)と戦略的共同製作パートナーシップを締結したことを発表した。
本取り組みは、東映グループの中長期ビジョン「TOEI NEW WAVE 2033」における重点施策の一環として、グローバル市場に向けたコンテンツの創出・発信の基盤強化を目指すものとなる。今回のパートナーシップを通じて両社は、国際市場を視野に入れたタイ映画の開発・製作に共同で取り組み、世界で通用するコンテンツの創造と発信を加速させていく。
M STUDIOは、タイ最大級の映画館チェーンを運営するMajor Cineplex Groupの傘下にあるコンテンツ制作・配給会社。映画製作のほか、タイ及び周辺国での配給や海外ライセンスを手がけている。Major Cineplex Groupはタイ最大の映画館チェーンとして約70%の市場シェアを誇り、タイ、ラオス、カンボジアに約180拠点、約850スクリーンを展開するなど、東南アジアの映画産業において大きな存在感を持つ。
同社が2023年に配給したホラー映画『Death Whisperer』は、タイ国内で興収5億バーツ(約25億円)を超える大ヒットを記録、続編となる『Death Whisperer2』は興収8億バーツ(約40億円)を超え、2024年同国における年間興収ランキング1位を獲得した。
また、タイの映画産業をリードしてきたM STUDIOが持つクリエイティビティや地域での強みと、企画製作力とマルチユース展開力を強みに国際的なIPの開発と運用を行ってきた東映のコラボレーションを通じて、個別のプロジェクトにとどまらず、専門知識の長期的な交流、製作手法の共有、そして新たな国際ルートの確立を目指し、アジアを中心とした国際市場で競争力の高い魅力的なコンテンツを生み出すことを目的としています。
本パートナーシップでは、M STUDIOが持つクリエイティブ力と東南アジア市場での強固なネットワークと、東映が国際的なIPの開発と運用において長年培ってきた企画製作力とマルチユース展開力を相互に生かし、アジアを中心とした国際市場での存在感をさらに強める狙いだ。単発の共同製作にとどまらず、専門知識の共有や製作手法の交流、さらには新たな国際配給ルートの構築など、長期的な連携を見据えた取り組みを進めていくとしている。
■東映:吉村文雄代表取締役社長のコメント
M STUDIOは明確なクリエイティブ・ビジョンを持ち、タイの映画産業において揺るぎない地位を築いておられる企業であり、弊社は今回のパートナーシップを、M STUDIOと共に歩める重要な機会であると捉えております。
タイのフィルムメーカーの方々は、独自の感性に裏打ちされた素晴らしいストーリーテリングの才能をお持ちです。私どもはこのパートナーシップにおきまして、IP開発、製作体制、制作技術、そして弊社が長年積み上げてきた海外のネットワークを通じて全面的なサポートを提供したいと考えております。
作品の文化的ルーツを大切にしながらも、世界中の観客を魅了し、かつ商業的にも成功を収めることができるような「国際的影響力のある映画」を創り出すことを目標に、共に取り組んでまいります。
■M Studio:スラシェッド・アッサワルアンアヌン(Surachedh Assawaruenganun)最高経営責任者(CEO)のコメント
まず何よりも、世界的なレジェンド・スタジオであり、日本映画界の成功の象徴である東映とパートナーシップを組めることを、M STUDIOとして心より光栄に思い、嬉しく感じております。
東映はヒットコンテンツを生み出すだけでなく、長期的なIP育成やアジアのコンテンツを世界市場へ広げる展開力においても卓越しています。
このパートナーシップを通じて、私たちは企画の初期段階から密接に連携し、アイデアの開発、ポテンシャルの高いプロジェクトの選定、制作基準の底上げ、そして国際的な配給戦略の構築までを共に行います。
私たちは、タイ映画を単なる国内向けのローカルコンテンツから、価値を創造し、競争力を維持し、世界市場において長期的に持続可能性を実現するグローバルなビジネスへ変革することを目指してまいります。