「税金使ったんだから早く医者やれ」…河野ゆかり、アンチに毅然対応の理由「対話の言葉を持てる人でいたい」 『東大王』活躍→結婚→スイスの大学院進学
河野ゆかり、スイスでの生活の様子写真提供/本人
2021年から24年放送のTBS系『東大王』では、“東大医学部の絶景クイーン”としてチームをけん引し、25年には東京大学医学部を卒業、医師国家試験に合格した河野ゆかり(25)。その後も医療従事者との結婚、スイス・スイス・ジュネーブ大学大学院へ進学などを発表し、世間を驚かせた。そんな河野が4月13日に自身の勉強法、自己管理術をひも解いた初の著作『東大医学部卒・河野ゆかりの「仕組み化」勉強法意志力に頼らない学習自走化メソッド』(KADOKAWA)をリリースする。今回、本著はもちろん、先日話題となったSNSでのやりとり、さらにスイスでの大学&新婚生活について告白した。【インタビュー前後編の前編】
■スイスでの生活は「刺激的な毎日」
――少し前の話になってしまいますが、ご結婚&医師国家試験合格おめでとうございます。これらのニュースに加え、スイスの大学院への進学には驚きました。スイスでの生活はいかがですか?
【河野】ありがとうございます。スイスでは、学業面でも生活面でも新しいことばかりで、刺激的な毎日を送っています。
生活面では、まず何より物価の高さに驚いています。日本にいた頃は大好物のラーメンを週3くらいで食べていたのですが、スイスでは一杯が5000円を超えることもあって、気軽には行けません(笑)。食材や日用品も高いので、ジュネーブから近いフランスの街まで、2週に1回くらい買い出しに行っています。フランスだと体感で半分くらいの値段で買えるので、本当に助かっています。
――日本も物価高騰を感じますが、それどころではないレベルですね。
【河野】日常的な食文化もかなり違って、大学でのランチも日本のように何品もきれいに詰められたお弁当を持ってくる人は皆無です。みんな、ドーナツ1個とか、りんご丸かじりとか、食パン一斤とか。私もその文化に便乗して、お弁当作りのストレスから解放されました。
先日、電車に乗っていると、同じ車両にいた男性が低血糖と思しき症状で倒れたんです。なんとか血糖値を上げなくちゃと思い、お弁当用に持っていたバナナをあげたんです。日頃からバナナを持ち歩いていて良かったと思いました。その1ヶ月後、日本から遊びに来ていた小学生の弟と電車に乗っていると、弟が電車酔いで気持ち悪くなってしまって。すると隣に座っていたマダムが鞄からバナナを取り出して、弟にくれたんです。優しさに感動しましたし、何よりバナナが返ってきたことに驚きました。スイスでは皆バナナを持ち歩いているんでしょうか。バナナは天下の回りものです(笑)。
――バナナですごい体験ですね(笑)。食以外の文化の違いも感じられますか?
【河野】娯楽の面では、日本ほどカラオケや映画館が多いわけでもなく、外食も高いので頻繁には行きません。その代わり、同じ学科の友人たちとハイキングに出かけたり、各国の料理を持ち寄ってホームパーティをしたり、こちらならではの楽しみ方が増えました。
■「学べば学ぶほど、これまでよりずっと広い視野で世界を見られるようになってきた実感があります」
――スイス生活を満喫されていますね。旦那さまとの新婚生活はいかがですか?
【河野】慌ただしい日もありますが、総じて楽しく過ごしています。夫もフランス語で仕事が始まって言語の壁に苦労しているようですが、根っから体育会系な人なので、拙いフランス語を職場の誰よりも声を張って喋っているそうです。こういう姿を見ていると私も頑張ろうと思えます(笑)。
家では日本にいるときと変わらない口喧嘩(というより私がずっとヤイヤイ言っているんですが)をよくしていますね。
「食器を洗った後のスポンジはちゃんと絞って!」とか、「お風呂後のバスタオルは広げて干してよ!」とか。休みの日にはヨーロッパを旅したり、愛犬と広場で遊んだりしながら、一緒にヨーロッパ生活を堪能しています。
――すてきですね。学業の方はいかがですか?ご自身が希望されてスイスの大学院へ進学されたと伺いましたが…。
【河野】学業面では、ジュネーブ大学の大学院でGlobal Healthを学んでいます。ヘルスに関わる国際法を学んだり、データ解析を通じて政策を読み解いたり、政策提言の考え方を身につけたり。学べば学ぶほど、これまでよりずっと広い視野で世界を見られるようになってきた実感があります。
――ご自身のキャリアにおいても、今回の進学は大きな影響を与えることになりそうですか?
【河野】そうですね、将来のキャリアの選択肢も一気に広がりました。
昔から「人の健康に役立ちたい」という軸は変わらないのですが、医学部にいた頃はどうしても「臨床医(たまに研究医)」が中心の発想でした。ところが、世界外交のど真ん中でもあるジュネーブで学んでいると、医学の知識を生かして人々の健康に貢献する道は、ほかにもたくさんあるのだと気づかされます。1年目の後半からは国際機関のイベントのボランティアを、2年目はインターンを予定しているので、さまざまな実地の経験も通じて自分にできる形を探っていきたいと思っています。
■「批判も含めて、さまざまな考え方の人と関わるのがわりと好き」
――こうしたしっかりとした考えをお持ちである一方で、先日いわゆる“アンチ”がSNSで「東大医学部で税金使ったんだから早く医者やれ」というような批判的意見を投稿。それにご自身が毅然と返信する様子が印象的でした。傷つかないためにも「スルー」という形で騒動を見守ることもできる中、ご自身の言葉で伝えた理由を教えてください。
【河野】私は批判も含めて、さまざまな考え方の人と関わるのがわりと好きなんだと思います。意見を投げかけていただいた以上、こちらの考えもきちんとお伝えしたいと感じることが多いです。
もちろん中には、理不尽だなと思う意見もあります。ですが、私が今後「公衆衛生」や「医療」という場で社会と関わっていくことを考えた時に、社会の多様な声を受け止めたうえで、対話の言葉を持てる人でいたいと思っています。
後日公開のインタビュー後編では、「継続が苦手だった」という河野が、できるようになっていった考え方や、著書をまとめるきっかけなどを告白する。
■プロフィール
こうの・ゆかり/2000年生まれ、兵庫県出身。21年~24年放送のTBS系『東大王』に出演し、“東大医学部の絶景クイーン”として、鶴崎修功らとともに同番組をけん引。24年9月に放送された同番組最終回では、収録日と大学のスケジュールが合わず、参加せずに見届け人として途中からひな壇に登場した。24年11月に「セント・フォースsprout」所属を発表。25年、東京大学医学部医学科卒業。
医師国家試験合格。現在、スイス・ジュネーブ大学大学院に在籍中。国家試験やテレビ出演の一方で、J.S.A.ワインエキスパートも取得するなど徹底的な自己管理力がYouTubeなどで話題となっている。プライベートでは、25年3月に医療従事者との結婚を発表している。