「岸田國士戯曲賞」受賞劇作家・藤田貴大、最新作は「声」に焦点 主宰劇団「マームとジプシー」公演決定
藤田貴大(C)井上佐由紀
「岸田國士戯曲賞」「読売演劇大賞優秀演出家賞」などを受賞した演劇作家の藤田貴大(40)が主宰する劇団「マームとジプシー」が、5月に東京・LUMINE0で最新作『dusk dark dawn』を上演する。
本作は、夕暮れ(dusk)から真夜中(dark)、そして夜明け(dawn)へと移ろう一夜の時間を、約30分ずつの三つの章によって描き出す作品。藤田は近年、日本各地およびイタリアでのフィールドワークを重ね、土地に刻まれた史実や出来事、人々の記憶を取り扱った作品制作を続けてきた。そうした「実像」や「現実」を起点とする表現の蓄積を経て、あえてフィクションに立ち返り、「夢」と「声」といった目に見えないものをモチーフとすることで、可視化されることのなかった存在の「声」に焦点をあてている。
2025年春「Curtain Call」以来1年ぶりの新作となる本作。言葉を探求し続けてきた藤田が、本作では発語に重ねて身体的なシーンを織り込み、言葉と発語、そして身体の次のフェーズへと向かう。
藤田は、1985年生まれ、北海道伊達市出身。2007年に劇団「マームとジプシー」を旗揚げし、以降すべての作品で作・演出を担当。
作品を象徴するシーンを幾度も繰り返す“リフレイン”の手法で注目を集め、12年、26歳で「第56回岸田國士戯曲賞」を受賞。多様な分野の作家やアーティストとの共作や演劇経験を問わず幅広い年代との創作に積極的に取り組む。13年には初の海外公演を実現し、その後もレパートリー作品の上演やワークショップ、国際共同制作を通じて国外での活動を継続。23年からは美術作品にも力を入れる。そのほか、エッセイ、小説、共作漫画の執筆など、活動の幅を広げている。
■マームとジプシー『dusk dark dawn』公演概要
作・演出::藤田貴大
出演:高宮梢(※高=はしごだか)、仲宗根葵、中村未来、成田亜佑美
舞台監督:原口佳子音響:池田野歩照明:南香織映像:宮田真理子
衣装:若林佐知子ヘアメイク:大宝みゆき
メインビジュアル:名久井直子ビジュアル撮影:井上佐由紀
劇中楽曲:石橋英子『the dream my bones dream』より
■公演スケジュール
会場:東京・LUMINE0
上演日時※★=リラックス・パフォーマンス回:
5月2日(土)19:00
5月3日(日)19:00
5月4日(月)13:00★/18:00
5月5日(火)14:00/18:00
5月6日(水)14:00