和久田麻由子アナ、NHKを辞めた理由明かす「子供と過ごす時間を抜本的に増やせれば」 自身の中で“働き方改革”
NHKを辞めた理由を明かした和久田麻由子アナウンサー (C)ORICON NewS inc.
日本テレビは10日、都内の同局内で『2026年4月期土曜夜10時新報道番組』制作発表会見を開催。今年3月いっぱいでNHKを退職した和久田麻由子アナウンサー(37)と同局の森圭介アナウンサー(47)がメインキャスターを務める『追跡取材 news LOG』を25日からスタートさせることを発表した。
これがNHKを辞めてから初めてのテレビ番組となる和久田アナは、冒頭で「こんにちは。アナウンサーの和久田麻由子です」と自己紹介。「この度『news LOG』という新しい、挑戦的な番組に携わらせていただけること、心より光栄に思っております。私、NHKでは朝や夜の時間帯のニュース番組のキャスターを軸に『紅白歌合戦』ですとか、オリンピック、パラリンピック、それからドキュメンタリー番組のナレーションなどの多岐にわたる番組を担当させていただくチャンスをいただいて経験を積ませていただきました。そこで得られた伝え手として経験を糧に、これからまたニュースの核心を視聴者の皆さんの元にしっかりとお届けしていくことが、今の私の使命であると考えています。この番組ではニュースの結論だけではなくて、取材する記者たちが一体どんな問題意識で取材を始めたのか、何に悩み、どんな壁にぶつかり、どう葛藤して真相にたどり着いたのか。
その取材の記録、プロセスそのものを大切にして公開していくという番組です。そのプロセスまでも大切にするという新しいニュース番組だからこそ見えてくるニュースの新しい価値、ニュースの透明性、ニュースの信頼性というものが、きっとあると私は信じています。これまでの伝え手としての経験を、これからはプロセスという新しい情報の形を届けていくことに注いでいきたいと思っております。よろしくお願いいたします」と思いを明かした。
森アナは「改めまして、皆さん、こんにちは。日本テレビアナウンサーの森圭介と申します。本日はお集まりいただきまして誠にありがとうございます」とあいさつ。続けて「今『日本テレビの』と申し上げましたけれども、和久田さんがこの日本テレビの社屋の中にいるということと、自己紹介で『アナウンサーの』とおっしゃったことが改めて和久田さんが新たな一歩を踏み出したんだな、と。
その第一歩目の隣にいることができて、非常に光栄に思っております」としみじみと口にした。「今、平日は夕方の『news every.』を担当しております。『news every.』は放送時間が3時間10分あるんですけれども、その日に起きたニュースをいかに早く、いかに正確に、そしてさまざまな種類、範囲を持って、お伝えするのかというのが求められている使命でございます。となりますと、その一方でニュースを掴んできた、記者の皆さんの情熱だったり、あるいは『もっとこれを伝えたいのに』という思いを、すべて伝えられているかというと、なかなか時間の制限上難しい部分があります。とはいえ、記者の皆さんが現場で掴んでくる一時情報というのは本当に価値があります。今回この『news LOG』では、そのニュースが伝えられるまでに、どういうプロセスを経たのか、そのニュースの背景には一体どんなものがあるのか、あるいはそのニュースが伝えられるまでには、どんな物語があったのか、そういったものを視聴者の皆さんと共に考えながら、なぜそのニュースがそうなったのかというのをひも解いていける時間になればと思っております」と熱く語っていた。
NHKを退職後の初仕事となる『news LOG』出演までのプロセスは、という質問が。和久田アナは「プロセスと言いますと、退職に至った決断なども含まれているのかなと受け取りましたけれども…。
本当にNHKでは幅広い番組に携わるチャンスをいただいて、アナウンサーとして育てていただきました。NHKで過ごしてきた日々、経験というのは全て私にとってかけがえのない財産になっています。この場をお借りして、まずは感謝を申し上げたいと思います」と胸のうちを明かした。そして「今回、NHKという組織を離れて仕事をするにあたり、この日が退職を決めた瞬間だった、ということはなくて。子どもを2人授かりまして、育児をする中で、家族と過ごす時間と自分の仕事とのバランスを考えるようになりました。その頃から漠然と自分の働き方について見つめ直したり、考えたりする機会というのは自然と増えていきまして。もう少し柔軟な働き方を望むようになりました。その気持ちが葛藤もありながら、少しずつ膨らんでいったというのが理由です」と伝えた。
具体的なオファーの時期は明かさず。「やはり1番は、この番組のコンセプトに共感したということが決め手になりました」と説明。オファーに即答したか重ねられると「退職の1番の理由というのは、子どもと過ごす時間を抜本的に増やせればという思いでしたので、そうした家庭の調整が可能なのか、どういう働き方になるのか、をしっかりとシミュレーション、検討した上でお答えさせていただいた」と語っていた。
地上波平日の『news every.』『news zero』『Oha!4 NEWS LIVE』『ストレイトニュース』、地上波日曜の『真相報道バンキシャ!』、さらにCS『日テレ NEWS24』BS『深層NEWS』がある日テレ報道局のニュース番組ラインアップに新番組の『追跡取材 news LOG』が加わる。日曜夜の『バンキシャ!』とともに、週末に“いま起こっていること”の「本当の意味」や「潜んでいる真実」を視聴者と一緒に考える。これまでのニュース番組が主に「結果・結論」を伝えてきたのに対し、同番組はそこに至るまでの「LOG(ログ)」“取材の記録”にこそ、見えてくる真相があると考え、記者はいつ、どこへ行き、何を感じ、どう判断したのか、交渉の緊張感、張り込みの孤独、そして真相にたどり着いた瞬間の熱狂。一つひとつの「LOG」を丁寧にひも解き、積み重ねていくことで、情報の断片があふれる現代で、どこよりも「真実味」と「信頼感」のある確かな結論を視聴者に届ける。新番組は、記者の膨大な「LOG」と共に、視聴者の皆様と一緒にニュースの本当の意味に迫る。
■メインキャスタープロフィール
【和久田麻由子(わくだ・まゆこ)】
1988年11月生まれ。2011年に日本放送協会(NHK)に入局。『NHKニュースおはよう日本』『ニュースウォッチ9』『NHKニュース7』など多くの報道番組でキャスターとして番組の中核を担い、『NHK紅白歌合戦』では総合司会を務めた。2026年3月末で同局を退社し、同年4月よりフリーアナウンサーとして新しい1歩を踏み出している。
【森圭介(もり・けいすけ)】
1978年11月生まれ。2001年に日本テレビに入社。現在『news every.』メインキャスター。これまで箱根駅伝や情報番組(『ズームイン!SUPER』、『スッキリ』、『ZIP!』)などを主に担当。
宅建士、FP2級取得。2児の父。