中島健人、“フェロモンだだ漏れ”コンビニ店長と自分を重ねる「ほぼ毎日ファンサしている状態」 門司港での“食いだおれ”エピソードも
『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』より(C)NHK
歌手で俳優の中島健人が主演を務めるNHKドラマ『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』(NHK総合 毎週火曜後10:00)の第1話が、きょう28日に放送される。
本作は北九州市・門司港にあるコンビニの超イケメン店長とワイルドな謎の男が、さまざまな無理難題を気分爽快に解決していく。現代の人間交差点・コンビニを舞台に繰り広げられるハートフル&ミステリアス&ヒューマンコメディー。
中島が演じる志波三彦は、『テンダネス門司港こがね村店』の店長。フェロモンを泉のごとく垂れ流し、完璧な笑顔と愛にあふれた接客で老若男女をとりこにしているという役どころ。このほど合同取材会が行われ、まるで“中島そのもの”ではないかという自身も感じるほどリンクした役へのこだわりや、本作の強み、門司港ロケでの“食いだおれ”エピソードなどを語ってくれた。
――コンビニにまつわる思い出を教えてください
学生時代、受験シーズンに塾帰りに、絶対にコンビニに寄ってラーメンを買って、イートインスペースでみんなで食べたり、チキンを買いに立ち寄ったりしていましたね。安心できる場所のイメージです。
――“安心できる場所”はドラマと通じるところがありますか?
まさしくそうですね。コンビニっていうのは、僕らが時を過ごす中で、最も身近にある場所だと思うんです。絶対的に必要な場所だと思う。みんなコンビニに何かしらの救いを求めて来る。
『コンビニ兄弟』って日常の中でちょっと疲れてる方が多く来客するんですけど、そういう方々が元気になっていく姿を映している物語。すごく大きな出来事がドーンと起きるわけじゃないんですよ。ありふれた日常の中の小さな幸せみたいなものをステキに切り取っているドラマなので、そこを見ていただきたいです。
――役作りで意識していることや、こだわりを教えてください
ほぼ毎日“ファンサ”している状態です(笑)。
原作の町田そのこさんの小説を、脚本の根本ノンジさんが、僕がセリフを言いやすいような脚本に仕上げていただいている。だからキレイなスケートリンクの上を優雅に滑るようにセリフが言えている。まるで僕のようなセリフもあるし、自分と乖離していないセリフの言い方ができるので、意識しているのは“自分”ですね。役作られている状態でクランクインできていたなっていう感じがしています。NHKさんのドラマなので、壮厳な空気感で行われているイメージだったのに、脚本見て、芝居の段取りして「え、いいのこれ!?」の連続でしたね(笑)。
――三彦というキャラクターについて、どう捉えて演じていますか?
肩肘張らずやっている感じがします。自分の中で型ができているので。原作を読んだ時に、「このロールモデルって俺じゃない?」って思ったんですけど、町田先生に聞いたら「違う」って(笑)。
「嘘だろ、俺だよ!」って思いましたけど、違うらしいです(笑)。
僕以上に僕みたいな人がいるんでしょうね(笑)。三彦みたいに、誰に対してもどこにいても、優しさを提供できるような精神の持ち主に、町田先生も出会いたかったのかもしれない。その三彦に対して、山本(敏彦)制作統括が「この人なら当てはまる」って思ったのが僕だったんだと思います。
――実際に、オファーの理由は聞きましたか?
いくつかお聞きしたんですけど、「京成スカイライナー」(のイメージキャラクター)は結構、大きいらしいです(笑)。これまでの仕事が積み重なっていった中で、自分にこういう役が来てくれたんだなって思います。
――三彦を演じていてのエピソードを教えてください
三彦は、人に対する距離感がバグってる部分があるんですよ。田中麗奈さんが演じる光莉に対して、「それは僕と君だけの秘密だよ」みたいに言うシーンがあるんですけど…。
よく考えてみてください。これ店長と店員の会話ですよ(笑)。よく考えてみたら、やばいんですよ。そこでお客さんが入っていって、2人は何にもなかったかのように仕事をするんですよね。ちょっとドキドキはありますね、距離感がすごい近いから。キスする寸前なんじゃないか、みたいな(笑)。
――三彦には兄弟がいますが、中島さんが兄のように慕っている方、弟のようにかわいがっている方はいますか?
(弟みたいな)後輩は、この間僕のライブに出てくれた「N’s Junior」という括りのジュニアのみんなはかわいいですね。阿達慶くんからは、僕の誕生日前日の23時59分に「おめでとうございます。
フライングしちゃいました」って来て「君が一等賞だったよ」って…。(当日の)ラスト23時59分に送ってきたのはACEesの浮所(飛貴)。次の日に切り替わる10秒前ぐらいに「最後は僕がいただきます」って。ちなみに当日0時にWEST.の重岡大毅からボイスメッセージが届いて、そのすぐ数分後にSnow Manの岩本照からイチゴが届きました(笑)。
――このドラマで新たに見せたい“役者の中島健人”はありますか?
僕自身もアイドルという職業をしているので、実際に音楽を届けている時というのは、自分の気持ちと同時に、リスナーの方々に対して、優しさみたいなものも届けるタイミングだと思うんですよね。
コンビニというのも、店員さんからお客様に優しさを届ける場所でもある。そこはすごく共通してるなと思うし、自分が普段ステージの上に立って、作品を届ける立場であるからこそ、俳優としてこのドラマでコンビニ店長を演じること。そしてお客様に対して、優しさを届けることの意味、濃さというのは、自分にしか表現できないんじゃないかなって思います。
昔、1日に数万人との握手会をやったことがあって。握手会とコンビニに来客される方々に対してのお声掛けは共通してる部分があるんですよね。お客様と店員さんの中で行われる会話ってそんなに長くはないけれど、数十秒の中で幸せを持って帰っていただきたい。握手会も数秒の中で思い出を持って帰っていただきたい、という精神が昔からあったので、自分にしか演じることのできないコンビニ店長を究極に再現できてるんじゃないのかなと思います。
――中島さんのフェロモンは年齢を重ねるごとにどのように変わっていきましたか?
10代の頃は、無理してセクシーさを出そうとしていて、20代の頃はセクシーになったと勘違いをしていて。30代になった時は、意識していないからこそ、何かが出てるのかもな、と思う時期になっています。
フェロモンは出そうと思って出るものではないなって思いました。多分、何かを全力でやり遂げた後に出てくる、充足感から溢れる余裕さみたいなものが、自分のフェロモンにつながっているのかなと思います。
――門司港でのロケのエピソードを教えてください
誕生日当日3月13日は、門司港小倉で過ごしたんですけど、現場で祝っていただけるって幸せだなと思いました。多くの方にお祝いしていただいて、すごくうれしかったです。
僕、港町がすごい好きなんですよ。横浜とか神戸とか。文化が発展していった場所が好きなんですよね。門司港は駅もすごくおしゃれだし、「ブルーウィングもじ」(歩行者専用はね橋)もおしゃれだし、夜になったら景色もすごいキレイだし、海風も心地が良いし。楽しいものばかりで、とにかく充実しましたね。
あと食がおいしい。焼きカレーが有名なんですよね。僕、「焼きバナナカレー」がどうしても食べたかったんですよ。1店舗目も2店舗目も満員で入れず、3店舗目に行ったカレー屋さんも混んでいて。
結果、寿司屋になって、カレーは食べなかったんです。寿司屋に行ったら、九州の(甘い)しょう油がとにかくおいしかった。ネタも本当においしかった。1週間、お寿司だけじゃなくて、「焼きバナナカレー」も食べられたし、もつ鍋も食べたんですよ。もつ鍋大好きだから、我慢せずに食べまくって、次の日ちょっとむくみました(笑)。
あとは僕、「巌流島」のファンなんですよ。佐々木小次郎と宮本武蔵の銅像が小倉城に飾ってありました。歴史でも、食でも、景色でも感動した、とにかく充実の1週間を北九州門司港で過ごしました。
――改めて32歳を迎え、どのように過ごしていきたいですか?
とにかく暴れまくろうかなと思っています。格闘技の試合前会見みたいになってますけど(笑)。暴れるというのは、楽しくです。まずは『コンビニ兄弟』を大成功させて、多くの方に届けたい。老若男女問わず「あんなコンビニあったらいいね」と思ってもらいたいし、コンビニがより「人が集まって心が温まる場所」なんだなと受け取っていただいたら、僕はすごくうれしいです。
――この作品の強みや、今の時代に届ける意味は何だと思いますか?
このドラマは、みんな悩みや葛藤を抱えていて、それがコンビニという1つの舞台で交錯していく。交錯している瞬間を、視聴者の皆さんは、多分共感できると思う。「ちょっと疲れたな」ってタイミングが誰しもあると思うんですよ。視聴者の皆さんには、コンビニに立ち寄るような気持ちで、このドラマに遊びに来てもらいたい。全国放送もされるし、配信もされるので、多くの人に見てもらえるのではないかと思っています。