桝太一、“研究者&キャスター”二足のわらじに言及 「自分に対する戒め」も【オリコンライターズ】
31日放送『ライターズ!』に出演する桝太一
覆面ライターたちが番組出演者の素顔に迫る日本テレビの番組『ライターズ!』。31日(深1:30)の放送では、5月30日~6月7日の期間、日本テレビが行うキャンペーン『Good For the Planet =通称「グップラ」』に、サイエンスキャスターとして就任したキャスター・桝太一が登場する。グップラウィーク期間中は、日本テレビ系の各番組で、SDGs視点でよりよい未来を考えるスペシャルな企画を放送していく。
■「グップラ」、サイエンスキャスターとして参加
「ネットニュース、楽しみにしています!エゴサするのが昔から大好きで」と、収録の冒頭、今回のインタビューが後日web上で記事になる旨を伝えると、桝は大きな瞳をきょろきょろとさせながらうれしそうに語った。
エゴサは、ともすると心に傷を負いかねない行為だが、桝は意に介さない。子どものような無邪気さで語る一方、確かな説得力のある言葉でその理由について「だって批判も含めて、言ってくださるってことは番組を見ているってことじゃないですか。『構ってくれてありがとうございます』という気持ちがあります」と明かした。
知性を押しつけない知性派と言おうか。
桝の血の通った言葉と人柄は、テレビで見るよりも実際に会った方が色濃く感じる。そして、難しいことを平易に優しく届ける人という印象だ。
桝は5月30日〜6月7日にかけて行われる『Good For the Planet(以下、グップラ)』に、サイエンスキャスターとして参加する。グップラとは、地球のため、未来のために持続可能な取り組み=「グップラ」なことを提案し、視聴者とともに「地球のため、より良い暮らしのために今できること」を提案していくキャンペーン。SDGs(持続可能な開発目標)の17項目を中心とした自然環境の保全や気候変動問題、健康と福祉、教育、多様性、世界平和など多岐にわたるテーマを情報・バラエティー・スポーツ・報道番組など「オール日テレ系」番組で、視聴者と一緒に考えていく。
今年のテーマは、「明日にちょっといいチョイス」。また、今年のグップラアンバサダーは小泉孝太郎、坂本花織、山田涼介が就任し、桝とともにグップラを盛り上げる。まずはサイエンスキャスターとしての、具体的な活動内容と率直な気持ちを聞いた。
「僕自身が研究を続けながら、キャスターとしての活動もさせていただいているので、サイエンスとしての視点からグップラなことを楽しく、わかりやすく伝えていきたいです。そもそもサイエンスキャスターという肩書きは存在しないのですが、僕はまさにこういう活動をしたくて転職したので、就任できたことは本当にうれしいです」。
現在は昆虫、大学時代は魚について研究していた桝。そもそもいつ、なぜ生物が好きになったのだろうか。
「物心ついた頃からですね。昆虫は昔から、魚は大学からなんですけど。僕は千葉県千葉市生まれなのですが、街の中にいる昆虫や駐車場の脇にあるアシナガバチの巣、家の軒下にいるダンゴムシとかワラジムシなど、そういうものが原風景です。自分の身近に生息する感じがすごく好きだったんです。
学校の帰りに虫を捕まえたり、植物の蜜を吸ったりとか、桑の実を食べてみたりっていうことがすごく心地よくて。それがいまも続いているという感じです」。
今年のグップラのテーマが「明日にちょっといいチョイス」ということで、普段、桝が実践していることを聞くと、「旬のものを食べることですかね。自然のものって季節や年によって変動があるじゃないですか。例えばサンマが大量に獲れる年もあれば、イワシが獲れる年もある。それは野菜や果物も同様で、なるべく多く獲れている時にそれを食べることが、自然に対する負荷が少ない。だから旬のものを食べるっていうのはすごく理にかなっていて、地球に優しいことだと思います」と語った。
食生活以外に環境に配慮したSDGsに関する活動について尋ねると「活動というほどのものでもないですが」と、前置きをしつつ「レジ袋はなるべく使わないようにしています。
僕、コンビニが大好きで一日一回以上は必ず行くんです。でも袋はもらわずに、買ったものはそのまま手で持ち帰ります。ちゃんとした人はエコバッグを持ち歩いているんでしょうけど、僕はついつい忘れがち。地元では、冷やしラーメンと野菜ジュースとサラダチキンを抱えて歩いている姿を目撃されています」と語った。
話を聞くうちに、過去に桝のコンビニ好きについて書かれた記事を読んだことを思い出した。その内容は桝が地方へ赴いた際、郷土料理には目もくれず、毎日コンビニに通っていたというもの。グップラからは少し話が逸れるが、真相を直撃すると「ありましたね」と破顔する。興味を持ったらとことん実践し、調べ尽くす姿勢は生物の研究と重なる。
「地方のコンビニに行くと、地方ならではのコンビニ感ってあるんですよ。同じ大手のコンビニでも見たことのないものが売られていたりして。あと地方って試験的に販売しているものがあるので、その点も面白くて。ついつい行ってしまいます」。
桝は現在44歳。年齢を重ねるにつれて、自分自身の中でSDGsへの向き合い方が変わったという。
「かつては自分が(やらなきゃ)という思いがありましたが、40代半ばになって、自分でやることと同じくらい若い方に伝えることも大事だなと思い始めました。これまで影響を与えてもらっていた立場から、願わくは、影響を与える側になったらいいなって。
SDGsという言葉の意味合いとして持続可能なことがありますが、逆に言えば続かないことはできない。つまり無理をしないということも一つ含んだ言葉なんですよね。SDGsというのは、理想を追いかけすぎないという意味もこもっていると思っています。前提として続けられることがあって、そこから『地球にいいことってなんだろう』と考える。先ほどのエコバッグの話もそうですが、毎日エコバッグを持ち歩くことってハードルが高いじゃないですか。でも10回中5回持っていればいいっていうくらいの感じで続けられるなら、それは自分にとってサステナブル。あと海のゴミ拾いのボランティアでも、最初に参加して一度でも休むと『あいつはダメだな』っていう空気になることもあると思いますが、いいじゃないですか一回だけの参加でも。『0』か『100』ではなくもっと柔軟に考え、行動ができたらなって。
そうするとエコな活動に対するハードルも、だいぶ下がると思います」。
■研究&テレビ、ともに最低でも「1」以上
後半パートでは、桝のことをより深く知るべく、自身を語る上で欠かせない要素(方程式)を教えてもらった。出てきたのは『研究×テレビ=桝太一』。そこには研究者とキャスターという、二足のわらじを履くことの決意が込められていた。
「ポイントは『足す』ではなく『掛ける』というところ。大学で研究とテレビでキャスターと両方やらせてもらっていますが、ここには相乗効果になってほしいという願いがこもっています。例えば『3』と『3』だったら足すよりもかけた方が大きくなるじゃないですか。逆に『0.5』と『0.5』だと0.25になり、むしろ悪化するわけです。だから両方が『1』以上にならないと成立しない。両方とも『1』以上に頑張らないと意味を成さないという、自分に対する戒めの方程式でもあります」。
最後にグップラを通じて伝えたいことをフリップに書いてもらった。そこにあった言葉は“100%を求めないで気楽に”。
「グップラで提案することって、先ほどお話しした通り気恥ずかしさや面倒くささがあり、もしくはあなたが、それは100%を求めるからそう思ってしまうわけで。グップラウィークだから、日テレの番組を全部見なきゃとかではなく、ひとつぐらい見てみようっていうテンションで構わないと思うんです。その『ひとつ』と『ゼロ』では大きな違いなので。そのくらいの気持ちで、気楽にご覧になっていただきたいです」。
※取材の模様は、31日放送の『ライターズ!』(日本テレビ系/深1:30)でもご覧いただけます。