『しあわせは食べて寝て待て』桜井ユキ、1年ぶりの“さとこ”に不安も「キャストの方たちに会うたびに取り戻していった」
『しあわせは食べて寝て待て』より(C)NHK
俳優の桜井ユキが主演するNHK特集ドラマ『しあわせは食べて寝て待て~早春の養生編~』が18日、総合テレビで放送される。2025年に放送された全9話の第6話と第7話の間で語られなかったエピソードを描く特別編。約1年ぶりに主人公・麦巻さとこを演じた桜井が、撮影時の感覚や宮沢氷魚、加賀まりことの再会を振り返った。
1年ぶりの撮影に、桜井は「再びさとこを演じることへの若干の不安がありました」と率直に明かす。クランクイン初日のバス停を歩くシーンでは、歩き方やテンポをなかなか取り戻せず、「正直、あの時はセリフがなくてよかったなと思っていた」という。
しかし、その後に宮沢演じる司とのシーンを撮影すると、「パチンと来たというか、さとこってこの温度感だったなというのを取り戻せて、『あ、さとこに戻れた』と感じました」と振り返る。さらに加賀演じる鈴との再会を経て、「最初からさとこに戻れたというよりは、キャストの方たちに会うたびにどんどん“取り戻していった”という感覚が一番しっくりきます」と語った。
特別編の制作を聞いた時は「単純にすごくうれしかった」と喜んだ。
前作の撮影を終えた際から「どこかでまた皆さんと集まれるんじゃないかな」という思いがあり、撮影時間も「本当に楽しかった」と回想。「いつ撮影になるんだろうなと心待ちにしていました」と再集結を楽しみにしていたことを明かした。
宮沢演じる司については、原作から飛び出してきたような魅力に加え、宮沢自身の柔らかさや繊細さが加わっていると評価。「司がいるだけでその場が柔らかくなる」という安心感があり、「お芝居をしていても沈黙が嫌じゃない、むしろ沈黙さえも心地がいい」と、その存在感を称賛した。
一方、加賀演じる鈴については、原作から想像していた印象とは異なったとしながら、「そこからの鈴さん、本当に大好きになりました」とコメント。さとこに対して遠慮しすぎず、時にはあえて気づかないふりをして接する距離感について、「こういう人がそばにいたら本当に救われることってあるんだろうな」と感じたという。
特に印象に残っているのは、早朝に司とある場所へ向かうシーン。深夜2時ごろに集合して撮影した景色を見て、「司さんはこれをさとこに見せたいと思ってくれたんだ」と感じたという。
司がさとこに身近な幸せをそっと届ける存在であることを実感した場面だった。
その後、2人で塩むすびを食べるシーンも心に残った。「温かで些細な幸せを感じさせてくれるあそこの一連はまさに私が『これぞ『しあわせは食べて寝て待て』だな』と思うシーン」と桜井。現場にはフードコーディネーターの飯島奈美も駆けつけ、早朝に握りたてのおむすびを届けたという。
薬膳や養生を題材にした作品を通して、桜井自身の食への意識にも変化があった。前作に登場したニラと黒ごまの料理が気に入り、現在も忙しい時などに「ニラを炒めて黒ごまかけて済ませています」と明かす。以前は薬膳に対してハードルの高さを感じていたが、撮影を通して「このシンプルな調理すらも薬膳と呼んでいいのか」という発見があり、意識が変わったという。
特別編について桜井は、「スペシャルドラマだからといって特別な出来事が起きるわけではありません」とした上で、「もう一度あの団地の人たちに会いたい、あの温かな空気を感じたい。
そんな気持ちで観ていただけたら」と呼びかけた。
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