『VIVANT』天才ハッカー役・花岡すみれ、PC初心者だった「少しずつタイピングも上達していると思う」

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『VIVANT』天才ハッカー役・花岡すみれ、PC初心者だった「少しずつタイピングも上達していると思う」

日曜劇場『VIVANT』より (C)TBS


俳優・堺雅人が主演を務める、TBS系日曜劇場『VIVANT』(毎週日曜後9:00)。孤独にモニターと向き合いながら、別班を支える天才ハッカー“ブルーウォーカー”こと太田梨歩(花岡すみれ)。自衛隊直轄の非公認組織「別班」に所属する乃木憂助(堺雅人)らを、その卓越したハッキング能力で支えている。

第14話までに、別班員5人の失踪をめぐる謎は深まり、公安部・外事第4課の野崎守(阿部寛)に疑いの目が向けられる。誰を信じるべきか分からない緊張感が高まる中、太田もハッキング能力を駆使して真相を追っている。第15話放送を前に、花岡に乃木の求心力や堺との芝居、撮影前から現場を見学して臨んだ『VIVANT』への思い、太田の部屋での撮影裏話などを明かしてもらった。

■天才ハッカーでも「機械のようにはしたくなかった」

――天才ハッカー・太田梨歩を演じるにあたり、どんなことを意識しましたか?

天才ハッカーというと、かっこよくて物怖じしない、というようなイメージが先行しがちだと思うんです。演出陣とお話ししていて、ブルーウォーカーは、少し人間味があるところが魅力だと感じていました。
ですから、天才ハッカーという能力ばかりが前に出て、感情の揺れが見えない“機械のような存在”にはしたくなかったんです。あくまで太田梨歩という一人の生身の人間がいて、その人が高いハッキング能力を持ち、“ブルーウォーカー”と呼ばれているんだということを、撮影に入る前から意識していました。

太田自身は普通の女の子でもあるので、目の前で起きる一つ一つのことに、素直に反応することも大切にしています。

――ハッキングシーンのための準備もされたそうですね。

撮影に入る直前に、手元の操作とセリフを連動させるための練習時間を作っていただきました。「このセリフの後に映像が出るから、ここでEnterキーを押す」といったところまで細かく確認してから撮影初日を迎えました。

実は、それまでパソコンをほとんど触ったことがなくて(笑)。撮影現場でも「ここにひじを置くと自然だよ」と教えていただきました。
回を重ねるごとに、少しずつタイピングも上達していると思うので、手元にも注目していただけたらうれしいです。■乃木の瞳に感じた“吸引力”「この人なら信じていい」

――太田は乃木に協力していきます。演じながら感じた、乃木の求心力はどこにあると思いますか?

堺さんとお芝居をしていて印象的だったのが、じっと真っすぐ目を見て語りかけてくださることです。こちらに何かを伝えようとする力と同時に、私からも何かを受け取ろうとしてくださる。その“吸引力”のようなものを、実際に向き合っていてすごく感じました。

乃木の瞳には、「この人なら信じていい」と自然に思わせるものがあるんです。ずっと孤独だった太田が「この人なら」と思えた理由の一つも、そこにあるのかなと思います。

――堺さんと実際に対面してお芝居をしたシーンはいかがでしたか?

それまではモニター越しのやり取りが多かったので、2人きりで実際に向き合うシーンでは、かなり緊張していました。


でも堺さんが、「ブルーウォーカーにとっても緊張感のある場面だから、その緊張を生かしていいんじゃないか」というように、ポジティブに捉えてくださったんです。
私は必死に緊張をなくそうとしていましたが、「なくさなくてもいいんだ」と思えるようになって。そのひと言で、自分自身の緊張も役の感情として表現できるようになりました。

――実際にご一緒して、堺さんにはどんな印象を持ちましたか?

堺さんは、私にも「その早口のセリフ、どうやって練習したの?」と、すごく自然に聞いてくださるんです。本当に純粋に興味を持って話しかけてくださるので、「こういうふうに練習してきました」と私も一生懸命お話ししました。

変に謙遜してしまったり、上下関係を感じたりしないような自然な雰囲気を作ってくださる。そういうお人柄も含めて、堺さんが『VIVANT』の撮影現場を支えていらっしゃるんだと感じました。

■撮影3か月前から現場へ飯田Pの一言が励みに

――飯田和孝プロデューサーとは日曜劇場『御上先生』(2025年)に続いてご一緒されています。
撮影前にはどんな話をしましたか?

『御上先生』の時からいろいろ相談させていただいていて、そのたびに温かい言葉をかけてくださるので、すごく感謝しています。

今回も、撮影に入る前に「とにかく不安なんです」と率直にお話ししました。そうしたら「事前に見学に来てもいいよ」と言ってくださって。実際に、撮影に入る前から現場を見学させていただきました。どんなテンポで撮影が進んでいるのか、撮影現場にどんな空気が流れているのかをあらかじめ知ることができたのは、本当にありがたかったです。何も知らずに入るのと、一度その雰囲気を知ってから入るのとでは、心持ちが全然違いました。

第11話の放送後には、飯田さんから「凛とした、いいブルーウォーカーだったよ」と声をかけていただいて。そのひと言がすごくうれしくて、この先、自分で放送を見る時にも大きな励みになりました。


――事前に撮影現場を見学したことで、『VIVANT』ならではの刺激も受けましたか?

『VIVANT』は、それぞれが準備して撮影現場に持ってくるものの量や質がすごいんです。見学した時に、堺さんのセリフ量やたたずまいを見て、「ここまで準備をして、やっとスタートラインなんだ」と感じました。それを見たら、「私はその何倍も頑張らなきゃ」と気が引き締まって。同じ日曜劇場でも、また違った刺激をたくさんいただいています。

■部屋で実感…「本当に太田梨歩になったんだ」

――特徴的な太田の部屋のセットに入った時は、どんな印象でしたか?

セットに入った瞬間に、「私は今、太田梨歩になったんだな」と一番強く実感しました。壁のステッカー1枚、机の上の散らかり具合一つとっても、スタッフの皆さんが細部までこだわって作ってくださっていて。あの空間から受け取るエネルギーは、お芝居をする上ですごく大きかったです。

ちなみに、部屋にあるリンゴは、実際に私がかじっています。
放送を見た周りの方から「ちゃんと栄養のあるものも食べないと」とツッコまれることがあります(笑)。

――モニター越しに海外で起きている出来事を想像しながら演じる難しさもありましたか?

特に印象に残っているのが、爆発のシーンです! 台本には「爆発」とひと言書いてあるだけで、私が頭の中で想像していたものと、実際に海外で撮影された映像のスケールが全然違っていて(笑)。

最初はスタッフの方が手や表情を使って「バーン!」と説明してくださるので、それを頼りに驚いてみるんです。でも、監督から「そんなもんじゃないよ、 もっと激しいんだよ!」と教えていただいて、「え、そんなに!?」って(笑)。そこから、海外ロケを終えたスタッフの方に実際の様子を聞かせていただいたり、第1シーズンをあらためて見返したりしながら、自分の中のイメージをどんどん膨らませていきました。日常ではなかなか体験しないような規模の出来事を、実際には目の前にない状態で想像しながら演じる。想像力をフル回転させてお芝居をするのは初めての経験で、すごく刺激的でした。

――第14話では、逃亡した警視庁サイバー犯罪対策課の「ホワイトハッカー」東条翔太(濱田岳)を、乃木の別人格・F(堺/二役)が追い詰めるところで幕を閉じました。
疑惑が次々と広がる中、第15話はどんなところに注目してほしいですか?

第15話は、これまで以上に「誰が裏切るのか分からない」「敵がどこにいるのか分からない」という、ヒリヒリした緊張感が加速していくと思います。

味方だと思っていた人が本当に味方なのか、逆に敵に見えている人にも何か理由があるのか…。さまざまな人物の思惑が入り交じっているので、これまで散りばめられてきた伏線を振り返りながら、「あの時のあれは、こういう意味だったのかな」と思っていただけると、より楽しめると思います。

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