若林正恭、哲学者・國分功一郎氏と4年間語り合った“現代への違和感”書籍化 発売前に重版決定
若林正恭と國分功一郎氏の共著『帳の向こう』
お笑いコンビ・オードリーの若林正恭と哲学者の國分功一郎氏による共著『帳(とばり)の向こう』(文藝春秋)が、きょう11日に発売。予約段階から注目を集め、事前予約数が多く発売前に重版が決定した。
文芸誌「文學界」にて2021年から2025年まで全5回、掲載されるたびに話題を呼んできた対談がついに単行本に。私たちの思考の枠組みを揺さぶる言葉を持つ哲学者・國分氏と、現代の違和感に誠実に抗い続ける若林が、4年半にわたって社会を覆う“息苦しさ”の正体についてとことん語り合った軌跡が収録されている。
成果主義や新自由主義に思考をからめとられ、生活のあらゆる側面を「目的と手段」でとらえ続けた先に何があるのか。なぜ、ただ夕日を眺める時間にためらいを感じるのか。誰もが「疲れた」と感じながら後戻りすることのない資本主義のただ中で、2人はその構造を冷静に解き明かそうとする。
用語解説に加え、國分氏と若林それぞれが注釈(時にはコメント)を加筆。
「まえがき」を國分氏が、「あとがき」を若林が書き下ろしています。問いを発することを諦めなかった2人がたどり着いた「帳の向こう」にある景色とは。世の中の見方が少し変わる、哲学への入り口にぴったりの一冊となっている。
「これは、二人で行ってきた定点観測のようなものです。では私たちは何を観測していたのでしょうか。それは私たちが生きている社会であり、より詳しく言えば、この社会にある息苦しさのようなものであったと思います」――國分功一郎「まえがき」より
「私がシステムに対しての距離を測り直したきっかけは、國分先生が帳(とばり)の際で、哲学やその普遍でもってヒントを与えてくれたからに他ならない」――若林正恭「あとがき」より
【目次】
まえがき――どういうわけだか分からないが人間的な精神の仕組みに抗うことになってしまい……國分功一郎
1真犯人を捜して生きている
2目的もなく遊び続けろ
3ビッグモーター化する世界の中で
4やっとみんな疲れてきた
5ネオリベの帳を越えて
あとがき若林正恭