『VIVANT』ハン役・宮下今日子、今後さらに増す“怖み”を予告「どんどん恐ろしくなっていく」
日曜劇場『VIVANT』より (C)TBS
「あの世界の中に入れるんだ、ということがものすごくうれしかったです」。第1シーズンを夢中で見ていたという宮下今日子。毎週日曜よる9時から放送中のTBS日曜劇場『VIVANT』第2シーズンでは、自衛隊直轄の非公認組織「別班」に所属する乃木憂助(堺雅人)の前に立ちはだかる、“中国の別班”ともいえる民間情報組織「Xinxi(以下、シンシー)」の責任者・ハン・リンシン(漢字表記:樊林杏)を演じている。
強烈なビジュアルと存在感を放つ一方、宮下が役作りで意識したのは、ハンを単なる“悪”として「一色にしない」こと。「こちらにはこちらの正義がある」と考え、人間らしさがにじむ人物像を模索したという。念願だった『VIVANT』の世界に飛び込んだ宮下に、ハンという人物への思いや撮影の裏側、そして今後さらに増していくという“怖み”について聞いた。
■出演決定に歓喜!「あの世界の中に入れる」
――第1シーズンはどのようにご覧になっていましたか?
初回を息子が、まるで好きなアニメの放送を待つように楽しみにしていたんです(笑)。始まってみると、本当にどんな話なのか分からないところから、どんどん引き込まれて。
私も「1週間待てない!」という気持ちになったのは久しぶりでした。
――第2シーズンへの出演が決まった時はいかがでしたか?
最初にお話をいただいた時は、「何でもいいから出演します!」という気持ちでした(笑)。決まった時は「あの世界の中に入れるんだ!」ということが、ものすごくうれしかったですね。
反響も想像以上でした。悪役ではありますが、SNSでは好意的な声もたくさんいただいて。「キャラクターとして認めてもらえているのかな」と感じられるのもうれしいです。
■悪一色にならないように…長い三つ編みは自ら提案
――ハンをどのような人物として捉えて演じていますか?
意識したのは、“一色にならないように”ということです。「悪い」「強い」だけの人間にはしたくなかった。
一人一人それぞれの正義で動いているので、ハンにも彼女なりの正義があると思うんです。
ハンも、きっとものすごく大変な思いをして今の地位まで上り詰めた“苦労人”なんじゃないかと想像しています。どんなに強い人間にも弱い部分があって、いろいろな面がありますよね。そういう人間的な部分がにじめばいいなと思って演じていました。ただ、この先はそれどころじゃなくなっているかもしれません(笑)。
――長い三つ編みなど、印象的なビジュアルも話題です。
共演者の皆さんが素晴らしすぎるので、相当特徴的なビジュアルがないと太刀打ちできないなと、参加する前から思っていました。パッと見た時にキャラクターが立つといいなと考え、衣装合わせの前に「長い三つ編みにしたい」と提案しました。
あの髪型には本当に助けてもらいました。
■中国語は「あと2年勉強させてほしかった(笑)」
――中国語でのセリフはいかがでしたか?
本当に大変でした。あと2年足りなかったなって(笑)。「もう2年勉強させてほしい」という気持ちです。中国語は発音がとても難しいと聞いていましたが、実際に話してみて「なるほど」と納得しました。学生時代にやっておけばよかったと後悔しました。
覚え方も丸暗記するしかないんですよね。何度も翻訳アプリに向かってセリフを発音してみたんですが、全然違う言葉が出てきて「がっかり…」みたいな(笑)。
少し発音が変わるだけで違う意味になってしまう難しさがありました。
――これまで見てきた乃木、F(乃木の別人格)とは別のリュウ・ミンシュエン(漢字表記:劉銘軒)役を演じる堺さんを間近でご覧になっていますね。
本当に全然違う人なんです。撮影現場で三役を行き来される場面を拝見したのですが、一人一人がまったく違って見えるんです。
特に乃木、F、リュウでは動き方が違っていて。動作一つをとっても、見事に演じ分けていらっしゃるんです。それを切り替えの時間もなく、スッとリュウさん、スッと乃木さんという感じで自然に演じられているので、「どうなっているんだ」と思うくらい衝撃でした。
――警視庁公安部外事第4課の野崎守を演じる阿部さんはいかがでしたか?
阿部さんは、とにかくすごく引きつけられる方です。
こちらが何かお芝居を作ろうとしなくても、阿部さんをただ見ていれば自然とそうなる。
皆さんはすでにキャラクターが出来上がっているので、その中に新しく入る自分が「どこに立てばいいんだろう」と考えていました。でも、「こうやろう」と決め込むより、撮影現場に行って堺さんと阿部さんと向き合うと、居方が見つかったような感覚があって。お二人にはとても引き上げていただいたと思っています。
■何もかも規模が違う『VIVANT』の撮影現場で受けた衝撃
――実際に参加して、改めて感じた『VIVANT』の魅力は?
何もかも規模が違って、初めてのことばかりでした。衣装合わせの時からスタッフさんの人数にも「こんなに大勢!?」と驚きましたし、映像を見ても、ものすごいスケールで撮ってくださっている。アゼルバイジャンで阿部さんと二人で歩く場面も、実際にあの場所へ行ったからこその映像ですよね。本当にうれしかったです。
ハンの執務室も、本当に豪華な家具が使われているんです。ソファの金額を聞いたら驚がくするようなもので、「さすが!」と思いました。画面から感じる重厚感は、本物の調度品や高級家具だからこそなんですね。
――アゼルバイジャンでの撮影はいかがでしたか?
本当に楽しかったです! また行きたいくらいで、「旅番組があれば出演したいな」と思うほどです(笑)。街並みも素敵ですし、人も奥ゆかしくて、ドルマ(野菜や葉で具材を包んだり詰めたりする伝統的な家庭料理)も食べましたが、ご飯が本当においしかったです。撮影の合間には観光もしましたし、カーペットを買ったりもしました(笑)。ロケ地を巡るには少し距離がある場所もありますが、ぜひ皆さんにもおすすめしたいです。
――第18話以降、ハンをはじめとするシンシーの動きもさらに不穏な気配を感じます。
今後の見どころを教えてください。
責任者としてのハンが、どんどん恐ろしくなっていく展開ですね。こちらもきわどい状況になっていくので、“怖み”はさらに増していくと思います。
一方で、シンシーにも目的があって、それぞれの焦りや人間味も見えてくる。ただの“悪”ということではなく、こちらにはこちらの正義と目的があって動いているんです。物語が進むにつれて、シンシーが何を考えているのか、だんだん“得体が知れてくる”というか。そういう部分も含めて楽しんでいただけたらと思います。
ちなみに、私もTBSラジオの『VIVANT 悪役会議室』にいつか出演できるのかな(笑)。ハンの部下・シュウ・ハオラン(漢字表記:周浩燃)役のリンリンさんも出演を狙っているみたいですよ(笑)。私もそろそろ交ぜてもらえるのかなと。そこも楽しみにしています。
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