禁断の演出も?ダウ90000蓮見節が光る『クレヨンしんちゃん』“野原夫婦回”の妙【試写レポート】

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禁断の演出も?ダウ90000蓮見節が光る『クレヨンしんちゃん』“野原夫婦回”の妙【試写レポート】

『クレヨンしんちゃん』「ある午後の野原夫婦だゾ」(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK


■ダウ90000蓮見翔が初脚本「皆さんの記憶に残る一本になれば」

19日放送のテレビアニメ『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系/後4:30)で、“異色すぎる”脚本を書き上げたのは、コントユニット・ダウ90000の蓮見翔。誰も見たことがないのに“しっくりくる”、内容は覚えてないのに“記憶に残る”約8分間をつくりあげた。オリコンニュースでは、独占試写レポートを届ける。

これは、三村マサカズ(さまぁ~ず)とやす子が出演する同局系漫画リスペクトバラエティー『バズマンTV』とのコラボ企画として実現。今年、演劇界の芥川賞ともいわれる岸田國士戯曲賞を受賞した蓮見が、『クレヨンしんちゃん』の脚本を執筆したら、一体どうなるのか。そんな好奇心から加速したプロジェクトだ。

蓮見が脚本を担当したのは、19日に放送される3本の中の1つ「ある午後の野原夫婦だゾ」。芸人という枠を超えて今年、“演劇界の芥川賞”とも言われる「岸田國士戯曲賞」も受賞した蓮見が書き下ろした脚本には、主人公・しんのすけがほぼ登場しない。


ダウ90000のネタ作りや脚本、演出を手掛ける蓮見が書き上げたのは、母・みさえと父・ひろしによる“会話劇”。しかもアニメサイドからの挑戦的な提案で“ワンカットアニメーション”という『クレヨンしんちゃん』では前代未聞の設定・演出となった。

話は野原家のとある昼下がり、しんのすけは外に遊びに行き、ひまわりはお昼寝をしていたある日の午後。リビングでくつろぐみさえとひろしのリアルな夫婦の会話だけが淡々と展開する…のだが、なぜかその会話に引き込まれていく。

クレヨンや靴下の話題など、作品へのリスペクトが伝わってくるだけでなく、野原夫婦の会話劇だからこそできた、ある種“禁断”ともいえる世相を反映したメタ的な視点が展開される一幕も。

画角が変わらないワンカットのシチュエーションを描くことが多いダウ90000のコントで、劇場を主戦場とする蓮見だからこそ書き上げられたこの脚本。思わずにやりと口角が上がってしまう夫婦の会話が小気味よいテンポで散りばめられている。すれ違っているようで息ピッタリ…野原夫婦が喧嘩ばかりなのに深い絆で結ばれている“ゆえん”が分かる内容となっている。

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