ジャズサックス奏者・渡辺貞夫、文化功労者に選出 93歳、音楽活動75周年の節目に「一心不乱に走ってきたことへのご褒美」

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ジャズサックス奏者・渡辺貞夫、文化功労者に選出 93歳、音楽活動75周年の節目に「一心不乱に走ってきたことへのご褒美」

渡辺貞夫


ジャズサックス奏者の渡辺貞夫(93)が、文化功労者に選出されたことが23日、発表された。今年は音楽活動75周年の節目にあたり、渡辺は「一心不乱に走ってきたことへのご褒美を頂戴した気持ちです」と喜びを語った。

渡辺は1933年、栃木県宇都宮市生まれ。高校時代にクラリネットを始め、18歳で上京後、アルト・サックスに転向。穐吉敏子らのグループで活動し、1962年には米国ボストンのバークリー音楽院に留学した。帰国後は演奏活動と後進の育成に精力的に取り組み、1968年にはニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演。アフリカやブラジルなど各地の音楽を取り入れ、独自の演奏スタイルを確立した。

その後もモントルー・ジャズ・フェスティバルへの出演や全米ツアーなど、世界各国で活動。
チック・コリア、ゲイリー・ピーコック、デイヴ・グルーシンら著名ミュージシャンとのレコーディングを重ね、国際的に高い評価を獲得した。

これまでに文化庁芸術祭大賞、南里文雄賞、芸術選奨文部大臣賞などを受賞。1995年には紫綬褒章、2005年には旭日小綬章を受章している。日本のジャズの発展と国際的評価の向上に貢献したほか、後進の育成や国際文化交流を通じて音楽文化の振興に尽力してきた。

93歳を迎えた現在も、年間約70公演のペースで全国各地のステージに立ち続けている。5月にはスタジオアルバム『BUT BEAUTIFUL』を発表。11月5日には著書『ひとつの音 NOW’S THE TIME』の発売も控えており、音楽活動75周年を記念した全国ツアーを開催するなど、今も第一線で意欲的な活動を続けている。

今回の選出にあたり、渡辺は「この度は文化功労者に選んで頂き、大変ありがたく存じます」と感謝。
「終戦直後に耳にした明るい音楽に魅了されて以来、一心不乱に走ってきたことへのご褒美を頂戴した気持ちです」と心境をコメント。

さらに、長年にわたる活動を支えてきたミュージシャンやスタッフ、家族、ファンへの感謝を伝え、「聴衆の皆さんの笑顔を励みに、これからも変わらず、自分の音を求めて誠実に邁進してまいります」と今後への思いを語った。

■渡辺貞夫 コメント全文
この度は文化功労者に選んで頂き、大変ありがたく存じます。終戦直後に耳にした明るい音楽に魅了されて以来、
一心不乱に走ってきたことへのご褒美を頂戴した気持ちです。
こうして75年間も演奏活動を続けてこられたのは、
素晴らしいインスピレーションを与えてくれたミュージシャンたち、
長年の音楽仲間とスタッフの献身、家族の支え、
そして、私の音楽を楽しんでくれる方々のお陰と感謝しています。
聴衆の皆さんの笑顔を励みに、これからも変わらず、
自分の音を求めて誠実に邁進してまいります。
どうもありがとうございました。 渡辺貞夫

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